翻訳家と年齢

年齢が仕事に関係する場合も

翻訳家というとフリーランスで仕事をバリバリとこなすようなイメージがあります。一般社会のしがらみにしばられず、自宅でてきぱきと仕事をこなすといった感じです。

たしかに翻訳家は登録制で仕事を紹介してもらえることも多いため、一人でやっていける部分が大きいです。

そのため世間からは、年齢的な差別があまり関係のない実力主義と思われているようなイメージがあります。もちろん年齢関係なく、実力主義の面はありますが、一切年齢を無視できるとかというと、そうとも言えないところがあります。

企業への就職

翻訳業には企業に属する形での産業翻訳者などもあります。その場合は翻訳だけでなく、事務作業や電話や連絡や庶務的な仕事、中にはチームの管理的な役割を果たさなければいけない場合も出てきます。安定が保証されている面、会社員としての制約も出てくるわけです。

会社が高度な翻訳の能力を要求している場合、社員として雇われるのにはその業界での経験や、成熟した翻訳スキルが必要となります。若く、翻訳者として駆け出しの場合は、十分な対応能力がないとみなされてしまうこともあるでしょう。

逆にある程度年齢が高い場合、採用時に年齢の制限が出てくることがあります。会社員として働くなら、条件も一般企業での就職と同じになってきます。一般社員の就職に年齢制限があるように、翻訳業種も年齢によって採用が制限されるケースが多いです。

これは契約社員や派遣の形で働くとしても同じです。

実力が飛び抜ければ関係なし

フリーランスの場合は生活が不安定な反面、年齢のハンディは少なくなります。翻訳の注文にいちいち年齢指定などは行いませんし、翻訳の出来不出来が中心となってきます。実際の翻訳で実力を見せることができれば、多少若くても認めてもらえるでしょう。

ただし、経験がある方が仕事をもらいやすい面はあります。長年翻訳にたずさわってると信用ができたり、太い人脈やお得意先のようなものもでてきます。そのため単価が高くしてもらえたり、能力や気心が知れていて優先的に仕事を回してもらえるといった面もあります。

単価を上げていく努力を

単価が低くても数をこなして生計を立てる、というスタイルの人もいます。これは実績がない場合の一つのやり方ではありますが、年齢を重ねていくにつれて苦しくなってくるでしょう。

若い時は何度も徹夜したり、一日中パソコンをにらみながら作業しても無理はきくかもしれません。しかし多少年がいくと体力的に厳しくなってきます。ただでさえ大量の映像や文書を見たり、家に閉じこもって運動不足になりがちなため、気をつけないと健康を害しやすい仕事です。

数をこなすだけでなく、専門性を磨いたり、実績がつくような仕事をしていくことも大切です。そうすれば年齢が上がるとともに単価が上がっていくことでしょう。

仕事体験談