翻訳家の訓練・トレーニング

自己責任の仕事

翻訳家という職業は自分の実力が常に試されている仕事です。自分が作り上げた結果が直接反映されるものであり、ミスや間違いはすべて自分の責任です。特に個人で仕事を行っている場合は、誰かに責任転嫁をすることもできず、評価は直接自分に返ってきます。

訓練のやり方はさまざま

例えば字幕翻訳に従事している人の場合、仕事がないときでも必ず一日に一回は映画やDVDを借りてきて見るそうです。全て理解できるかどうか、自分ならどうやって字幕を作るかといったことを試すわけです。

何か引っかかる場面や疑問点があるとちゃんと調べ上げてそのままにはしないそうです。そうやって将来の自分の穴となる可能性になるものを埋めていき、翻訳の能力の向上を図っています。

他にも該当分野の外国語の学術論文などに目を通したり、新技術、トレンドなどを扱う雑誌などは欠かさずにチェックし、時代遅れになったり知識が古びたりしないように努力している人もいます。

日本語の美しさに定評のある作家の本をそろえ、暇さえあると書き写している人や、一日に一つは俳句や詩を読んだり覚えたりして、語彙力を増やし流麗な言葉使いができるように努力し、原文に負けない文章力を備えようとしている人など訓練の方法はさまざまです。

こうした日頃からの蓄積が現場での仕事で役立っていくことになるわけです。エリート翻訳者と呼ばれるクラスの人や高給で仕事を行っている翻訳者は日頃からこうした努力を怠っていない人が多いです。

営業面の努力

フリーランスの翻訳家はいわば自分が経営者ですから、人脈や交渉する力、人間性なども重要になってきます。

翻訳会社に登録するだけでは今は競争が激しいですから、複数の翻訳会社のトライアルを受けてツテを増やしておいたり、今の仕事に満足せず、別の新たな会社や違う分野にも挑戦して、代替手段を増やすのも一つのあり方です。

個人で仕事を行うため、収入を失うリスクを分散するのは生計を立てていく上でも大切になってきます。

仕事体験談