ホームヘルパーの離職

離職する人が多いのが現状

ホームヘルパーの仕事は常に人手不足で求人数があるので、この仕事に就きやすいのですが、一方で辞める人も多いのが現状です。

ホームヘルパーに就くための要件としては、「介護職員初任者研修」の修了が必要です。

研修費用を負担して受講してなんとか修了書を手にしてホームヘルパーとなるわけですが、時間や費用などの労力をかけたにも関わらず、実際に働いてみると、体力的にも精神的にも負担が大きく、その割には「低賃金」なので、その不満がつのって辞めていくパターンが多いのです。

労働に見合った報酬が得られない低賃金の労働に加え、職業病といわれる腰痛の悩みを抱えて、ホームヘルパーの仕事を離れる人は多くいます。

安い賃金と無償労働

ホームヘルパーの低賃金という問題の根本には、単に時給が安くて不満というのではなくて、この仕事の中で、労働とみなされず、報酬がないまま働かざるをえない状況があるということが問題なようです。

介護保険による介護サービスの内容で賃金は発生していますが、ホームヘルパーの移動時間や待機時間、報告書の作成などは無給です。

また、事業所によっては、ホームヘルパー個人の車や携帯電話をあてにして、交通費や通信費なども支払われない場合があります。

ホームヘルパーが利用者宅から緊急連絡をしなくてはならないといったこともしばしば起こりますが、それもホームヘルパーが通信費用を自己負担していることも当たり前のように行われています。

訪問介護事業所では、ホームヘルパーへの研修も行わなくてはいけないのですが、それもホームヘルパーがボランティアのような形で勉強会を開催しているところもあるようです。

介護保険以前の措置時代の福祉の仕事では、慈善事業にはボランティア精神が必要だとよく言われてきましたが、介護ビジネスが始まってしばらくたつ現在でも、まだまだホームヘルパーの無償労働を期待する雰囲気が絶えません。

もちろん、すべてがそういった職場ではありませんが、業界全体としてホームヘルパーに対し、正当な対価が支払われるよう、職場環境の改善が期待されています。

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