保育士の苦悩(体験談)

先輩とのレベルの差

経験年数が全然違っても、求められるクオリティーは同じ。子どもにっとっては年数の違いなんて関係ないですから。

当然先輩からの要求も高レベル。同じことを何回も指摘され、自己嫌悪に陥ってまた空回り。負の連鎖になったときもありました。

そんな私を見かねて、ある先輩保育士が「つらいこともあるだろうけれど、がんばっている姿を私は知っているよ。」と励ましてくれました。思いがけない言葉に涙が出たのを覚えています。

つらい時でもきちんと努力を見てくれている人はいます。挫けずにがんばることが大切なのです。

子どもと関わることだけが仕事ではない

「子どもと遊ぶだけの仕事」と言われたことがありますが、大きな誤解です。日中の保育以外にも保育士の仕事はたくさんあります。

児童表や月案、週案、クラス便りなど、書類の仕事も多いです。また、それに加えて遊びの準備もしておかなくてはいけません。

もちろん日中は保育業務があるので、それらの仕事は居残りか持ち帰り。最初のころは持ち帰って仕事して、気づいたら朝になっていたなんてことも珍しくなかったです。

この実情を聞くと不安になるかもしれませんが、年数を重ねていく内に慣れ、要領がつかめていきます。

そして何よりもがんばって計画して準備した遊びを子どもたちが喜んでくれると苦労は一瞬で吹き飛びます。

子どもとの叱り方

子どもと関わる上で最も苦労したことは叱り方です。褒めることだけでなく、ときには叱ることも優しさです。

私が心がけていることは、頭ごなしに叱らないこと。喧嘩が起こっても、きちんとお互いの言い分を聞くようにしています。

叱った後に「何で先生はそんなに優しいの?」と言われたときは落ち込みました。ベテランの先輩は上手く叱れているのにと悩む日々です。

保育に正解はありません。ヒントは目の前にいる子どもたち。

悩んだ分成長できると信じているので、全力で向き合っていくことを忘れないようにしていきたいと思って日々励んでいます。