品質管理への転職・未経験採用はある?

品質管理への転職状況は?

近年は、食品メーカー自動車メーカー、医薬品メーカーなどにおける偽装事件やデータ改ざん事件が相次いでいることもあって、ものづくりにおいて品質を管理していくことの重要性が再認識されています。

各企業は、自社のブランドイメージを守る目的もあって、品質管理体制の強化を進めており、それに伴って品質管理部門の求人数も増加傾向にあります。

新卒採用だけでなく、中途採用も積極的に実施されており、品質管理の転職市場はかなり活況を呈している状況です。

少し検索してみるだけでも、大企業から中小企業まで、さまざまなメーカーの採用情報を見つけることができるでしょう。

経験者については、たとえば金属メーカーから繊維メーカーなど、業界の垣根を超えて転職するケースも見受けられます。

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品質管理への転職の志望動機で多いものは?

品質管理への転職する動機として多いのは、「会社にとって重要な役割を担う仕事がしたい」というものです。

品質に何らかの不備や欠陥が生じると、その企業の信用はあっという間に失墜してしまいます。

たとえ業務の難易度が高くても、責任あるポジションに就きたい、仕事に対するやりがいを求めたいというタイプの人が、品質管理への転職を志望しやすいようです。

経験者については、職場環境を変えるためや、給料や福利厚生などの待遇面を改善するため、別の企業に転職する事例も増えつつあります。

データの解析手法や生産ラインの改善方法、PDCAサイクルを軸とした仕事の手順などはどの企業でもある程度共通しています。

一定水準のスキルさえあれば、転職を成功させることはさほど難しくありません。

品質管理の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

未経験・社会人から品質管理になるには

未経験・社会人から品質管理になるにあたって、たとえば専門学校に入学し直して分析技術を学ぶなど、なんらかのステップを踏む必要はとくにありません。

資格も必須ではなく、まったくの未経験者でも採用するという企業も少なくありません。

ただし、なかには採用を理系出身者に限定している企業もあります。

品質管理自体は未経験でも、設計補助や設備管理、品質評価など、製造現場に関するなんらかの実務経験のある人に限るという企業もあります。

大手メーカーで働きたいなど就職先にこだわりがある場合は、とりあえず製造スタッフなどとして就職し、経験を積んでからあらためて転職活動を行ったほうがスムーズかもしれません。

学歴も職歴も、アピール材料がとくに何もないという人については、「QC(品質管理)検定」という認定試験を受けて、知識をアピールするという選択肢もあります。

参考:日本規格協会グループ QC検定

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品質管理への転職面接で気をつけるべきことは?

品質管理への転職面接で気をつけたいのは、面接の場において、品質管理業務に対する性格的な適性を示す必要があるということです。

品質管理は、社内における役割の大きさから、専門的な知識やスキルよりも、「絶対に手を抜かない」「絶対に不正をしない」という責任感の強さが重視されます。

話しぶりや態度、表情などはもちろん、転職するにいたった経緯などについては、かなり厳しい目で見られることになりますので、軽薄な印象にならないよう、きちんと準備をしてから本番に臨みましょう。

服装や髪形などの身だしなみについても、万が一にもだらしない感じにならないように、細心の注意を払うべきです。

面接官に話すエピソードも、真面目さやひたむきさ、堅実さなどが感じられるものを、学生時代や前職時代の経験のなかから、複数用意しておくことをおすすめします。

品質管理に転職可能な年齢は何歳くらいまで?

品質管理の職種に限ったことではありませんが、製造現場はどこも人手不足です。

品質管理の転職年齢は、オフィスワーカーと比べると緩めです。

業界や企業規模にこだわらないのであれば、40歳くらいでも品質管理として採用される可能性があるでしょう。

ただし年齢制限の緩い求人の場合、地方の工場勤務となるケースもありますので、引っ越しが必要になる可能性が高いかもしれません。

給料事情も期待できませんので、ある程度の年齢から転職する場合、少なくとも一旦は収入ダウンとなる覚悟も必要です。

ほかの職業と同様、年齢が若ければ若いほど望ましいといえます。

20代であれば社員教育を受ける時間的余裕があるぶん、就職先の選択肢は非常に豊富です。

未経験から品質管理に転職する際の志望動機

未経験から品質管理に転職する際の志望動機については、どうして品質管理に関心を抱いたのかという「きっかけ」から書き始めるとスムーズです。

理系学部や専門学校、高専などの出身者については、実験や研究など、「学生時代に学んでいたことを生かしたい」とすると書きやすいでしょう。

同じように、製造業に勤めていたキャリアがある人については、そのなかで「品質管理の重要性を実感した」とすると説得力のある内容になりやすいでしょう。

そのどれにもあてはまらない、まったくの未経験者についても、「一消費者として御社製品を使っていた」「同業界の品質に関する報道を目にした」など、とっかかりとしてはさまざまなパターンが考えられます。

あるいは、たとえば「メーカーで営業職として働く なかで品質の重要性を再認識していた矢先、製品の欠陥に関するニュースを見た」といったように、理由を複数組み合わせることもできるかもしれません。

きちんと品質管理の仕事内容を理解し熱意を込めれば、採用レベルに達する志望動機をつくることができるでしょう。