編集者に資格は必要?

資格は問われない

編集者になるために、これといって必要とされる資格はありません。また、この資格があるから就職や業務上で有利というものもありません。

編集者にとって必要なマインドを強いて挙げるならば、「好奇心」と「探究心」だといえるでしょう。

出版社は年間何百冊もの本を作り上げており、そのジャンルもさまざまです。

グルメから旅行、観光、レジャー、資格、小説、ファッション…なかには釣りや登山など、マイナーといえるジャンルの本もあります。

多種多様な本を作っている出版社などで働く場合、自分がどのジャンルに携わるかは、もちろんわかりません。

しかし、まったく自分に興味がない本でも、それをしっかりと完成させることが求められます。

そのためには、まずテーマについて知ろうとする好奇心が必要となります。好奇心がなければ、探究心も芽生えません。

好奇心を持つことが大切

編集者は、何事にも好奇心を持って仕事に望み、本にならないところまで詳しくなるくらいの気持ちが必要な仕事だといえるでしょう。

その分野の知識を得て、「へえー、そうなんだ」で終わるのではなく、「じゃあ、この場合はどうなんだろう?」と自分で探究していくことが大切です。

そうすれば、読者の興味を惹きつけるアイデアが出てきます。

また、私生活上でも常にアンテナを張り巡らせることも大事です。編集者の多くは新聞を読むにあたっても、偏見にならないように数種類の新聞に目を通しています。

そして、街を出歩くときも好奇心の塊を持って歩くとよいでしょう。

たとえば個人経営のイタリアンレストランで昼食をとったとき、「このパスタ美味しいな」で終わるのではなく、「このパスタを作っている人はイタリア人かな?」といったことを考えます。

そして、「日本人ならば、イタリアで修業したことがあるのかな?」に続き、「どういう経緯でこのレストランをオープンさせたのかが知りたいな」と経て、「もし雑誌の特集を組むならば、どんなタイトルがいいだろう」と繋げていく。

このように、どんどん思考を深めていく癖をつけていると、編集者としての能力が高まっていくでしょう。

資格以上に求められるもの

プロの編集者はみんなこのような目線で物事をうかがっています。

一種の職業病かもしれませんが、あえていうならば、これも編集者にとっては大事な資格ともいえるでしょう。

編集者の仕事では、形になるような資格は必要としません。ただし、資格以上に求められるものがあり、その多くは好奇心や探究心といった、自分の意識下にあります。

自分がプロの、しかも一流の編集者を目標としているのであれば、その目に見えない資格は自然に身につけることができるでしょう。

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