花屋の現状と将来性

ネットショップが切り拓く未来

昔は「花が欲しいときは花屋に行って買ってくる」というのが当たり前でしたが、最近ではちょっと事情が変わりました。インターネットを使ってネットショップで注文して花を買う人が増えてきているのです。

とくに「母の日」や「父の日」「バレンタインデー」などの季節ごとのイベントは、事前に注文しておけば当日に花束が届くように手配してくれるので、忙しい人でも忘れずに花束を贈ることができるのが大きなメリットです。

また、クレジットカードで簡単に決済できる便利さや、一定の金額の商品を買えば送料が無料になったり指定したメッセージをカードに印刷して同封してもらえたりするサービスの手厚さからも、ネットショップで花束を買う人は今後も増えていくことが予想されています。

こうしたネットショップを使えば地方の花屋でも全国区に顧客を増やすことができる可能性があるため、実に大きな可能性を秘めている営業スタイルといってもよいでしょう。

流行や景気に左右される心配も

世の中における花の需要は、華やかなイベントがあるほうが多くなります。たとえば、結婚式。盛大な披露宴であればあるほど会場の装花も豪華になります。

これは、お葬式の場合も同じで、やはり盛大なお式であるほど花輪などの立派な花の出番は増えるのです。

しかし、近年の日本ではこうした儀式を簡素化する傾向にあり、結婚式やお葬式を親族だけでひっそりと執り行う人たちも増えてきています。

花屋としては大型の案件が減ってしまうことにつながるため、今まで以上に企業や個人のお客さんを確保する手立てを考える必要があるでしょう。

また、花は食料や衣類とは違って、生活必需品というわけではありません。極端な言い方をすれば、ただ生きていくためには「なくてもいい」ものなのです。

このため、不況で金銭的に苦しい家庭や企業が増えれば、真っ先に経費を削減される項目になるリスクがあります。

景気に左右される業種であるため、将来性に関してはあまり楽観視しないほうがよいといえるかもしれません。