俳優・女優の役割

本質的な役割

皆さんがテレビドラマや映画を見ているとき、どんな感情が起きているでしょうか?「悲しい」「切ない」「幸せ」「楽しい」など心が動かされているのではないでしょうか。

エンターテインメントには、そんな力があるのです。

学生生活で嫌なことがあったり、仕事で疲れたり、私生活で泣きたくなったり、そんなときに、現実逃避させてくれる時間を与えるのがエンターテインメントといえます。

その一端を担っているのが、俳優であり女優です。

役者という仕事が、この世に存在しなくても、生活をしていくことは可能です。

しかしながら、役者のいない世界は、人々の心に余裕がなくなってしまうかもしれません。

愛や友情、または醜さなど、そんな人の生身の部分を表現する俳優や女優を見ることによって、私たちの内面には何かしらの変化が生じます。

見る人の心を豊かにさせることが、本質的な役割なのかもしれません。

演じること

では、具体的に俳優・女優はどのようなことをするのでしょうか?

それは、ただただ「演じる」ということです。台本にある登場人物になり、共演者とともに世界を作り上げていくのです。

ドラマでも映画でも舞台でも、ひとつの作品の世界観を演出家や監督などの制作陣と、共演者とともに構築していくのが役者の役割です。

そのためには、演出家が思う世界に、すっと入っていけるかどうかが重要なポイントになってきます。

俳優・女優によっては、演出家に演技プランを相談したり、自分が演じるキャラクターはどんな性格なのかを聞いたり、このシーンは劇中でどんな意味を持っているのかを問う人もいます。

懇切丁寧にそれらの質問に答えてくれる演出家もいるでしょうが、それはまれなことです。

ですので、どんな性格の人物で、どんなシーンなのかをすぐに理解し、それを自身の身体を使って表現し、芝居に昇華するのも俳優・女優の具体的な役割であり、才能であるといえるでしょう。

ひとつの世界観を作る

テレビや映画で活躍する芸能人という職業にもいえることですが、俳優・女優はあくまでも作品の中の登場人物の一人ということです。

大物の役者でも、そのほとんどが、自分は作品における「コマ」だということをどこかで自覚しているでしょう。

彼らはいくら有名になったとしても、「自分は、監督や演出家の描く世界を作るコマのひとつである」と考えています。

個性を出していくことも重要ですが、作品というひとつの世界観を作り上げるためには、そういった考えを持つことも非常に大切といえるでしょう。