俳優・女優の現状と将来性

テレビドラマの現状

テレビでは、毎日ドラマが放送されています。しかしながら、90年代と比べると、ドラマの視聴率は如実に低くなっているのです。

バラエティ番組と比べると、ドラマは制作費がかかるわりに、視聴率がとれないというのがテレビ界の現状です。

ですので、ドラマの数は減っています。とくに時代劇に至っては、ほとんど連続ドラマが作られていない期間が続いているのです。

そんな現代でも、テレビ局やドラマの制作会社には、「ドラマが好きだ」「ドラマを作りたい」という熱い思いを持った制作者が確実にいますので、良作のドラマは現在も作られています。

芝居のできる役者が求められる

そんなテレビドラマ界では、新しい役者を起用する新企画が求められています。

あまり制作費もかけられないということもあり、大物俳優を惜しみなくキャスティングするという企画よりも、きちんと演技ができる新しい役者を使った企画に挑戦しようという風が吹いているといってよいでしょう。

もちろん、アイドルやモデルから転身したタレントがキャスティングされるドラマもあります。

しかしながら、視聴者は「良質な作品なら見る」という考えを持っているので、きちんとした芝居のできる俳優や女優が、活躍できる時代といえるでしょう。

映画界の現状

一方、日本の映画界はどうでしょうか。90年代は日本映画不遇の時代といわれていましたが、ゼロ年代に入り、テレビ局出資の映画が増えることで、邦画産業は一気に躍進しました。

大衆映画が栄えることで、それとは対極にあるアングラ映画にもヒット作が生まれて来たのです。

それにともない、俳優・女優の活躍の場も一気に広がったといえるでしょう。

しかしながら、テレビと同様、きちんと演技ができる役者でないと、活躍することは難しい状況です。

さまざまな毛色の作品が数多く作られるという日本映画は、それゆえ良作から駄作まで非常に開きがあります。

たとえば、テレビ局出資で作られる映画は、制作費も多く、宣伝にも力を入れられます。しかしながら、予算があれば良作となるとは限りません。

一方、予算も小さく、宣伝も小規模でしかできないインディーズの映画もたくさんあります。

そんな映画でもインターネット上などで、口コミで広がり、成功を収めることも今の日本では充分に起こりえるのです。

上質な作品が残る時代

つまり、役者として重要なのは、第一に自らの演技を磨くこと、そして、第二に、どの作品に出演するかということなのです。

ドラマでも映画でも、これからは上質な作品が生き残る時代になっていくことでしょう。

役者として、新人のときは作品を選ぶことなどできないかもしれません。しかしながら、「人々の心を揺さぶることが仕事の本質」ということを忘れずに仕事をしていくことが大切といえるでしょう。