グラフィックデザイナーのやりがい (体験談)

乗り越えたときの達成感

カッコのいい言い方に聞こえるかも知れませんが、グラフィックデザイナーは「つねに自分自身との対決」であり、「自分自身で責任を取っていく仕事」であり、「その評価のすべてが自分に返ってくる仕事」であることです。

広告代理店など大きな会社に勤めれば、上司や部下などの縦社会そのものの図式の中で、自分のデザインやアイディアが思い通りに通らないこともあるでしょうし、相性のような人間関係で悩むことも当然あるでしょう。

しかしそれらは、一般の会社にくらべて極めて軽度だと思います。

独り立ちしてからのグラフィックデザイナーは、基本的にはすべてを自分自身で解決して、クライアントからの要請に応えていくことが求められます。

それゆえに重い責任や重圧感に押しつぶされそうになる日々もありますが、乗り越えたときの達成感は格別のものがあります。

評価される喜び

またそうした仕事の評価は、必ず自分に返ってきます。

クライアントや上司から、お褒めの言葉をいただくこともあるでしょうし、場合によっては、その作品が受賞に結びつくこともあります。

何よりも、自分がつくった渾身の作品がマスメディアや販促物となって人々の目に触れ、多少なりとも社会の役に立っているんだと実感できる日常は、このうえなくうれしいものです。

グラフィックデザイナーの中には、板前さんに憧れる人が多いといいます。タレントや俳優さんにもそういう人が多くいます。

おそらく、自分自身の腕と感性で、お客さまに「旨い」と言ってもらえる料理を提供するといった心意気に、相通じるようなところがあるのでしょう。

板前さんも包丁1本なら、グラフィックデザイナーも感性1つです。

言葉を超えた仕事

同業でいえば、コピーライターやプランナーは、英語やその国の言語が操れなければ世界を舞台に活躍することはできませんが、グラフィックデザイナーは、言語に関係なく、ビジュアルそのもので勝負し共感を得ることができます。

感性とそれを表現する技術さえあれば、世界中を仕事場にできるというのもグラフィックデザイナーの魅力、やりがいの1つです。