グラフィックデザイナーは夢中になることが大切 (体験談)

人の感情を知ることが大切

グラフィックデザイナーはつねに遊び、勉強しつづけなければならない職業だと思っています。

遊びは、「発見」の宝庫があり、人を楽しませたり驚かしたりといったアイディアが詰まっています。また勉強は「知」の積み重ねであり、進化する技術や手法を自分のものにしていく大事な時間です。

こうした日常を送ることによって、誰も気づかなかった視点からのクリエイティブな作品が誕生していくのです。

また人間には、さまざまな感情が備わっています。私たちクリエーターは、ただ単純にデザインをしているかのように映るかもしれませんが、実は、人間の感情に向かって訴えかけていく仕事をしているともいえるのです。

たとえば、人はいま、どんなことに喜びを感じ、どのような時間を過ごしたとき楽しいと実感するのか。そうした人の感情を知り、コントロールできるプロになることも、とても重要ではないかと考えています。

夢中になること

これから、人の感情を動かす役割をもつみなさんは、果たして好奇心旺盛でしょうか。夢中になれるような趣味はもっているでしょうか。

一度、自分に問いかけてみてください。何かに夢中になったことがなければ、人を夢中にさせるようなデザインや広告をつくるのは難しいかもしれません。

専門学校に入ったら、ただ単に仲間と遊ぶとか、勉強をするというのではなく、遊びにも勉強にも、夢中になってください。

学校は時間を消費しに行く場所ではありません。将来、この道で生計を立てていくための、自分磨きをしにいく場所です。人には真似できない自分をつくる時間です。

多少は粗削りでヤンチャなままでも構いませんから、若いうちにしかできない感動的な時間を積み重ねて、人間の中にある喜怒哀楽を、自分のものにできるように努力していってください。

間違っても、コンピュータの箱の前に座ったきりで一日を過ごすなどということがないようにしましょう。

コンピュータやアプリケーションに詳しい「グラフィック博士」になってしまっては、人を感動させるようなデザインはできないと心得てください。