1年目のグラフィックデザイナー

アシスタントとして働く

グラフィックデザイナーの1年目は、いわば「アシスタント時代の開幕」といえます。

小さな制作プロダクションや代理店に就職した場合はその限りではありませんが、一定規模の代理店、プロダクションに就職した場合は、まず先輩をサポートして、下働きをしながら仕事の質や要領を覚えていくことになります。

アナログ時代には、先輩の仕事を間近に見ることもできましたが、コンピュータ上での仕事はその大半がパソコンという「箱の中」にありますから、昔のように、「見て覚える」ことはできません。

それでも、先輩の指示にしたがって日常を忙しく駆けずり回っているうちに、仕事を覚えていくといった感じだとなるでしょう。

経験を通じて学ぶ

自由な発言・自由で奇抜なアイディアが許される業界ではありますが、独り立ちしていないアシスタント時代は、そのような態度で臨むことはできません。

専門学校生としていかに優秀な成績を納めようが、特異な先進技法を身につけようが、それは学校時代のものとして、ひとまず心の内に納めておくべきです。

多くのクリエーターが苦しむところでもありますが、いくら画期的なアイディアやデザインであっても、それが社内外、とくにクライアントに認められるとは限りません。

広告代理店というように、あくまでも広告をつくれない人たちに代わり、代理業として広告をつくる職業ですから、どんなに自分でいいと思うものであっても、クライアントがYesと言わない限りは駄作でしかないのです。

また、たとえば自動車広告には自動車広告の表現スタイルがあり、同じ自動車の広告でもメーカーによって表現ポリシーが異なります。

先輩は、それらを経験を通して学び、クライアントからの信頼を勝ち得たプロといえます。

そうしたことのすべてを、まずは黙して学びとるのがアシスタント時代の本業といえます。

仕事体験談