グラフィックデザイナーの独立・開業

独立のタイミング

グラフィックデザイナーによって独立するタイミングは千差万別です。

パターンとしては、

・賞をいくつも受賞して有名になり、会社にいても自分への仕事の依頼が増え出したとき
・大きなプロジェクトの計画が会社以外の外部にあって誘われたとき
・自分自身の考え方と会社との方針に大きな溝が生じたとき
・クライアントから、独立の誘いがあって踏み切るとき

などです。

30代中盤の独立が多い

グラフィックデザイナーは就職して3年程度で独り立ちし、自分のアイディアで企画を立てプレゼンテーションを行うなどの立場になります。

そこからさらに経験を積み、5年〜6年が経過すると自分のスタイルやポリシーが固まってきます。

自分を客観視し、自己表現のためのグラフィックデザインや広告ではなく、クライアントの立場から、あるいは一般消費者・市場動向などから、きちんとコンセプトが立てられるようになります。

しかし一般的に言って、この時点(入社5〜6年程度)では、独立はまだずっと先のことです。あくまでも目安ですが、キャリア10年以上、30代中盤からの独立が多いようです。

禍根を残さないこと

一つだけ注意が必要なのは、どのような経緯で独立しようとも、会社とは和解の上で退社することが肝心です。

グラフィック業界・広告業界は、広いようでとても狭く、禍根を残したままでは後年になって別の苦労を強いられることになるからです。

「独立=ゴール」ではない

さて簡単に独立といいますが、独立は決してカッコの良いものでも、そうしなければならないものでもありません。

一国一城の主となった以上は、クリエーターとしての才能以上に経営者としての素養とセンスが求められ、スタッフを動かしていくリーダーシップや人望が問われます。

経営者、クリエーター、指導者、営業マン、財務管理…。

すべての事柄を一人でこなすわけですから、間違いなくクリエーターとしての領分は減り、これまでのように、自分を押し通すなどといったことはしにくくなります。

一人で独立した場合はさまざまな雑務をすべて自分でこなさなければならないため、クリエーターとしての仕事に専念するのであれば、独立しない方がいい場合もあります。

一方で、自分のやりたい仕事をしたい、自分の好きなペースで働きたいといった人は、独立するのもよいでしょう。

仕事体験談