義肢装具士の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

義肢装具士を目指すきっかけで多いものは?

他の医療職とも共通して言えることですが、義肢装具士を志す動機として多いものは、「人の役に立ちたい」というシンプルな願いです。

中でも、義肢装具士は、身体の一部を失う等という重大な変化を迎えた人を相手にします。

自分の作った義肢や装具が、そのような危機に直面している方々の傷を癒し、前向きに生きていく助けになることもある、大変やりがいのある仕事です。

そのような大きな成果に向けて、自分の技術とスキルを生かしたいと考える人が多いようです。

また、中には実際に義肢装具士の仕事を目の当たりにし、その内容に感銘を受けて志す人もいます。

例えば、交通事故などで一時的に装具を利用してリハビリをする必要に直面したり、あるいは身近な方が義肢や装具を利用して生活しているということもあるでしょう。

利用する人に親身になって寄り添い、より良い器具を届けようとする姿勢に共感し、義肢装具士を目指すというケースもあるのです。

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義肢装具士の志望動機の考え方

義肢装具士はものづくりのプロフェッショナルであると同時に、人体の構造に関する深い知識を持った医療者でもあります。

この二面性をよく理解し、そのバランスを上手に取れることが、義肢装具士として欠かすことのできないポイントです。

志願者の中にはものづくりに興味を持っている人もいるでしょうし、医療に携わりたいと思っている人もいるでしょう。

しかし、このどちらかに偏っているようでは義肢装具士の志望動機として不十分です。

実際に面接に挑むまでに、職人としての義肢装具士、そして医療者としての義肢装具士の両面から十分に職業研究をしておくことをおすすめします。

義肢装具士の志望動機の例文

ここでは、例として志望動機の例文を3つ紹介します。

次のような内容を参考にしつつ、自分らしい志望動機を作成してください。

義肢装具士の志望動機例文

「私が義肢装具士の仕事を志したのは、人の役に立つ職業につきたいと考えたためです。

義肢や装具を必要としている患者さんは、日常生活動作に何かしらの不便や不自由を抱えていることと思います。

そのような不便・不自由を、自分の製作した義肢や装具でサポートし、日常生活をスムーズに送るための手助けをするということは、他では変えられないこの職業の存在意義であり、大きなやりがいであると考えています。

御社に入社することができた暁には、患者さんにしっかりと寄り添い、本当に使いやすい器具を作ることができるよう日々研鑽に励みたいと考えています。」

義肢装具士の志望動機例文2

「私が初めて義肢装具士という職業を知ったのは、交通事故にあい、リハビリが必要になった際のことでした。

怪我の程度がひどく、リハビリには装具が必要ということで、義肢装具士の方に担当していただきました。

担当の方は大変親切で、私の気持ちに寄り添ってコミュニケーションを取ってくださいました。

また、出来上がった装具も私にピッタリで、リハビリの辛さが嘘のように和らいだことに大変驚きました。

現在はお陰さまで装具を使用することなく生活できていますが、このような今があるのは、当時の担当義肢装具士さんのおかげと感じています。

人に寄り添う医療者としての温かさと、職人としての確かな技術を持った彼は、職業人として大変かっこよく、私も彼のような社会人になりたいと強く感じ、この仕事を志望いたしました。」

義肢装具士の志望動機例文3

「私が義肢装具士の仕事で最も魅力的と感じている点は、自分の仕事が誰かの毎日に影響を与えるということです。

義肢や装具は、中には一生使い続ける人もいるほど、利用する人にとって身近で、大切な存在であると思います。

良い義肢や装具を利用すれば動作が驚く程楽になるけれど、合わないものを使い続けると、逆に体に負担をかけてしまうこともあると聞きました。

それだけ、義肢装具士の方のものづくりの技術、そして利用者の方の要望や状態を読み取るコミュニケーション力が重要なのだと感じ、プロフェッショナルとして働いている方々に感銘を受けました。

私は手先が器用な方で、様々な物を作っては友人や知人にプレゼントし、喜んでもらった経験があります。

このように、自分の技術で誰かを笑顔にすることを仕事にすることができればどんなに素敵だろうと思い、義肢装具士を志望いたしました。」

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義肢装具士の面接で聞かれること・注意点

義肢や装具の世界は時代の変化や医療の発展に伴い、進化しつづけています。

少し前までは考えられなかったようなことが可能になり、使用者の生活の質が大幅に向上することもあります。

義肢装具士の理想やひらめきが器具の歴史を大きく変えることもあるのです。

このような変化や成長は、ひとりひとりの義肢装具士の日々の努力や研究の成果であることも多いのです。

つまり、義肢装具士としてプロになった暁には、自分自身も業界の成長と技術革新のために貢献するのだという思いを持って働く必要があります。

このような未来に、義肢装具士としてどのように貢献していきたいかについて、面接で問われることもあるでしょう。

事前に将来的な目標や展望について考えておくと、あわてずに回答することができます。

義肢装具士の自己PRのポイント

義肢装具士には医療者としての面と職人としての面、二つの側面があります。

医療者として患者さんに寄り添うコミュニケーション力と、職人として確かな器具を作成する技術。

そのどちらが欠けても、良い義肢装具士ということはできません。

そのため、面接や履歴書で自己PRを行う際にも、この両面に言及することをおすすめします。

どちらの面から見ても適性があるということをアピールできるだけでなく、この仕事についてよく理解しているという印象を与えることにもつながります。

義肢装具士の履歴書で気をつけるべきことは?

逆にいうと、医療者としての側面・職人としての側面のどちらかにかたよったアピールになってしまうことは避けた方が良いでしょう。

履歴書を作成する際には、学歴や職歴、特技などを記入します。

そこから関連することを思いつくがままに記載していたら、いつのまにかコミュニケーションについてばかり書いていた、あるいはものづくりについてばかり熱を持って書いてしまったということになりかねません。

履歴書を作成する際には、志望動機や自己PRなど、文章で記載する項目については、どのような内容について記述するのか、事前に枠組みを考えておき、その枠組みに従ってバランスよく記述することをおすすめします。