義肢装具士の給料・年収

賃金をカバーする喜びがある

義肢装具士は高い専門知識を有する技術職としての一面を持っています。そのため、給与面等で待遇がよいというように考える人もいるかもしれませんが、実際はそれほど良くないのが現状です。

同じ現場で活躍する理学療法士や作業療法士に比べても、低い賃金で働くことになることもあります。

もちろん、職場によってまちまちですが、設定されている基本給は平均20万円前後。ボーナスは年間1、5〜2ヶ月ほどですが出ない会社も珍しくありません。

しかし、多くの義肢装具士は待遇に関して、もともとそれほどの期待を持っていないようです。

自分の作成した義肢や装具によって、一人の人の人生を劇的に変えることもあるというやりがいが義肢装具士のモチベーションを支えているといえるでしょう。

就職先の規模と雇用形態は必ず確認

義肢製作会社やメーカーは業界全体において小規模の企業が大半を占めています。そのため、必ずしも正社員として採用してもらえるとは限りません。

この職種に限ったことではありませんが、入職前に雇用形態や給与、福利厚生などの待遇はしっかりと確認しておくべきでしょう。

また、たとえ契約社員やアルバイトとしての採用になったとしても経験を積めるという意味合いでは無駄な期間などありません。

数年は技術を磨くことに専念し、正社員登用、あるいは転職を目指しましょう。

実力がものをいう業界

給与面においてはネガティブな見方もできますが、その一方で高い技術を身につけることができれば年齢を問わず、昇給の可能性がある実力社会であるともいえるのが義肢装具士の業界です。

企業によって給与体系は異なりますが、実年齢よりも実力を評価するところが多いため、優秀な経験者は優遇するという傾向が強いのもこの業界の特徴です。

現場に出てすぐは、やりくりに苦労することもあるかもしれませんが、辛抱して研鑽に励めば給与アップが期待できるはずです。

残業は多いけれど…

義肢装具士は医療現場で実際に患者さんと接し、義肢や装具の採寸や、完成後の微調整、器具を使ってのリハビリ等の業務と社内の作業スペースで器具を作成する業務とを平行して行っています。

その中で作成業務においては手がける器具の数や納期によって残業を余儀なくされることもしばしばです。

定刻を大幅に過ぎて帰宅することは日常茶飯事。場合によっては作業スペースで朝を迎えることもあります。

このように残業が多いのが義肢装具士の大きな特徴ですがその分の賃金が支給されることは、ほとんどありません。この点は事前の覚悟が必要でしょう。

給料だけがすべてではない

給料は生活していくうえで必要不可欠なものです。職業選択においても給料や待遇は大きなポイントになってくるでしょう。

しかし義肢装具士は身体の欠損や障碍で絶望を感じている人たちに希望の光を与えることのできる職業です。

向上心を持って仕事に励み、作成した器具の使用者の笑顔を見ることができたとき、給料や待遇だけでは得られない満足感を得ることができるでしょう。