銀行頭取になるには? 仕事内容や年収について解説

頭取は、主に銀行で使われる肩書の一つで、一般の会社の社長に相当する役職です。

自ら営業に出向くことはほぼありませんが、会社の社長と同じように、銀行において重要な決定権を持ちます。

ここでは頭取の仕事内容やなるための道のりを解説します。

銀行頭取の仕事内容

銀行頭取とは、一般的な会社の社長と同じ立ち位置の会社トップのことです。

例えば、銀行として何か新しいことを行う場合に記者会見で発表したり、何か不祥事が起きた場合に会社を代表して謝ったりします。

また、メガバンクなどの大手銀行の場合は、国際的な金融会議などに参加し日本としての意見を述べることもあるでしょう。

銀行の規模が大きくなるほど、頭取自らが営業に出向くことは少ないです。

ただし、大切なお客さまの場合はトップセールスと呼ばれるご挨拶に出向く場合もあります。

社内的な仕事としては、会社の人事を行うことも銀行頭取の大切な仕事で、次期頭取候補になる役員を支店長や本部のメンバーから選びます。

銀行頭取になるには

銀行頭取はプロパーと呼ばれる、新卒で入ってから同じ銀行で働き続けている行員がなることが多いようです。

総合職として入行し、若手のうちは営業などで同期に比べてトップ成績を取り続け、順調に出世を重ねることで目立つ存在となり人事権を持つ役員にアピールすることが必要です。

また、銀行員は仕事の正確さを求められるため、事務面でも大きなミスなく仕事をこなすことが大切になります。

学歴も大切で大学卒が基本になり、一般的には慶応や早稲田、東大出身者が頭取になることが多いようです。

地銀の場合はその地の有名大学出身者が頭取になる可能性もあります。

ただし、地銀の中には同族経営で親族しか頭取になれなかったり、プロパー行員ではなく日銀や関連銀行出身者が頭取になる場合もあります。

銀行頭取の給料・年収

銀行頭取の年収は銀行によってかなり異なりますが、3000万円〜5000万円が一般的です。

中には年収が1億円を超える銀行もあり、日本のサラリーマンとしては最高ランクの水準と言えるでしょう。

この報酬はかなり多いと思われそうですが、銀行のトップとして正しい選択を迫られるプレッシャーを感じる環境ということと、若い頃から厳しい競争に勝ち抜いてきた見返りに見合う報酬です。

また、海外の銀行の頭取に比べると日本の頭取の報酬は少ないです。

銀行頭取の現状と将来性・今後の見通し

AIによる事務効率化や仮想通貨による海外送金技術の発達など、銀行員の仕事は今後激減するといわれています。

また、長引くマイナス金利の影響で、資本の少ない地銀にとっては厳しい状況が続いており淘汰や合併が今後も増えると予想されます。

ただし、すべての仕事がなくなることは考えにくく、人員は削減されたとしても銀行がなくなることはないでしょう。

銀行は大量採用でしたが、こうした理由から採用人数も減り、銀行内で頭取になるのはハードルが低くなるかもしれませんが、業績によっては報酬も少なくなる可能性があります。

銀行頭取になるには?のまとめ

銀行頭取になるには、有名大学出身者で、新卒で入社し働き続けている行員がなることが多いです。

ただし、同族経営の場合は親族が頭取を担ったり、日銀や関連銀行出身者が頭取になる場合も見られます。

縁故のないところから頭取を目指す場合は、できるだけ有名大学を卒業したのちに銀行に入り、こつこつと実績を上げていくことが大切でしょう。