議員秘書の魅力

情報収集や人心掌握のコツが身に付く

議員秘書は、日常的に大勢の議員の支援者や、要望やクレームを携えてやって来る人々に会います。

限られた時間の中で、こうした人たちに適切に対応するには、毎日の情報収集や人心掌握術が必要だといいます。

たとえば、支援者に対応する場合。一口に支援者といっても、支援者の社会的影響力の大きさ、議員との信頼関係の強さ、経済力などはそれぞれ異なります。

個々の支援者についての情報を日々の活動の中で収集しているからこそ、即座にそれぞれの支援者にふさわしい接し方ができるといわれます。

また、中にはかなり厳しい口調でクレームをつけてくる人もいます。こういう場合は、人の心の動きを知り、こちらの望む方向へ相手を動かす人心掌握術で、怒りをうまく鎮めるそうです。

新米の議員秘書は、情報収集や人心掌握のコツを先輩秘書から学んだり、さまざまな経験を積んだりする中で、自分のものにしていきます。

あるベテラン議員秘書は、

「支援者についての情報は、支援者の周囲の人からそれとなく聞き出す。仕事の切れ目や食後のコーヒータイムなどが情報集めのベストタイミング。気が緩んでいる時ほど、口も緩む」
「怒りを鎮めるためには、怒りのエネルギーを発散させることが大事。そのために、まずはしっかり相手の話を聞く。途中で口を挟むのは厳禁。話が一段落すれば、人は落ち着きを取り戻す。このタイミングで謝れば、丸く収まりやすい」

という先輩からのアドバイスを今でも基本にしているそうです。

議員秘書に必要な情報収集や人心掌握のコツは、生身の人間との関わりの中で身に付けるもの。実生活でも大いに役立ちそうです。

高収入が可能

議員秘書は公設秘書と私設秘書の2種類に分かれます。公設秘書は、特別職の国家公務員で、議員1人当たり3人まで雇えることや給料などが法律で決められています。

給料、年収は、採用されたばかりでも高めで、在職期間が長いほど、また年齢が高いほど上がります。

3人の公設秘書の年収を高い順に見てみると、最も高い政策担当秘書は、約709万円~約1,051万円、次いで第一公設秘書は約670万円~約1,036万円、最後に第二公設秘書は約510万円~約770万円となっています。

一般的給与所得者の平均年収約414万円に比べると、公設秘書の年収はかなり高いといえます。

一方、議員が個人的に雇う私設秘書の年収は、特に取り決めもないので秘書によってさまざま。通常は、公設秘書と比べるとかなり低めといわれます。

以前、ある議員の公開した私設秘書の年収は、300万円〜400万円程度でした。

著名人も含め、人脈が広がる

議員秘書は、議員の代理、あるいは随行員として政財界はもとより、いろいろな業界、地域に顔を出すため、著名人も含め、人脈が広がるようです。

通常、議員秘書は、自らが仕える議員が落選すれば失職しますが、優秀な秘書の中には、幅広い人脈と経験を生かし、すぐ別の議員の秘書となったり、一流企業に就職したりする人もいます。