言語聴覚士のやりがい

患者さんの人生に関われること

言語聴覚士は、言語機能や聴覚などに問題を抱える人に対し、訓練によって日常生活をスムーズに送れるようにするための手助けを行います。

患者さんの状態はさまざまで、なかにはリハビリがあまりうまく進まないこともあります。

しかし、どのような場合でも言語聴覚士は一人ひとりの患者さんと真摯に向き合い、その人がよりよい人生を送れるように力を注ぎます。

患者さんの変化も近いところで感じ取ることができ、自分の頑張りによって患者さんの気持ちが少しでも晴れたり、状態が改善に向かったりすれば、それほどうれしいことはありません。

「人を助けたい」という気持ちが強い人にとっては、日々の仕事そのものが大きなやりがいに感じられるはずです。

スムーズに食べられるようになる喜び

言語聴覚士の重要な役割のひとつである「食事支援」では、食事で苦労している人がスムーズに食事ができるように、補助具を作成したり食べ方のコツなどを教えてサポートをしていきます。

そのなかでは補助具も重要ですが、食べ方のコツを伝えることも非常に重要であり、これは高い専門性を持っている言語聴覚士でしかできない場合が多いです。

とくに食べ方や噛み方に癖がある人にとっては、食べ方を教えることは状態を改善させるための有効な手段となります。これは子どもでも大人でも同様です。

食べるということは、生きることに直結する行為であるため、それが少しでもうまくいくようになると、訓練を受けている人はとても喜びを感じ、うれしさを表現してくれます。

そうしたことも、言語聴覚士のやりがいにつながっていきます。

言葉を扱うからこそ話をしてもらえる場面もある

口の動きや、言葉の出し方など扱う言語聴覚士の訓練では、そのなかで必ず患者さんとの言葉のやり取りが出てくることになります。

手足を動かすような通常のリハビリとは違い、雑談ではなく、あくまでも訓練としての言葉のやり取りです。

そのため、形式的にでもコミュニケーションをとっていくことが多くなり、患者さんも訓練と割り切って言語聴覚士と会話をしていくことがあります。

しかし、そうした状況であっても、やはり話をしていくと心理的な距離は近づくものです。

些細な話からその人の心理状態や置かれている状況がつかめることもあり、少しずつコミュニケーションを深めていけること。このような部分に医療職としてのやりがいを感じる人も多くいます。

訓練をきっかけとして患者さんと触れ合いができ、それがリハビリへとつながっていくことは、言語聴覚士の大きなやりがいの一つとなります。

仕事体験談