言語聴覚士の役割

言語機能の改善・維持

言語聴覚士は、その名前のとおり、言語に関することについての専門職になります。

ただし「言語」といっても、言葉だけではなく、口を動かして「食べること」にまつわる行動や、コミュニケーションの面でもサポートをすることを役目としています。

そうなると、身体全体のことを理解する必要もありますが、仕事のメインは「言語機能の改善、維持」といえます。

言語療法士は、「作業療法士」や「理学療法士」と同じく、リハビリ職としての代表的な存在になります。しかし、作業療法士や理学療法士よりも、より狭い範囲で深い専門性を発揮している職業といえます。

言語聴覚士の仕事の広がり

言語聴覚士の役割は、時代とともに少しずつ変わっており、だんだんと内容が増えている傾向にあります。

わかりやすいのが、子どもへの関わりです。

子どもの発達というのは、言葉の出方や食事のとり方などによって判断されることも多く、発達障害など成長の遅れを持つ子どもに対して、言語聴覚士が関係していくことがあります。

言語聴覚士というと、リハビリの場面で働く姿を想像する人が多いかもしれませんが、通常の保育園や幼稚園などでも言語聴覚士が働くことは増えてきています。

対面で訓練をすることが多い

言語聴覚士の仕事では、リハビリといっても運動のように身体を大きく動かすということではなく、対面で話をしたり、または動作をしてもらうということが多くなります。

そのため、訓練をする場所も比較的狭い場所になることが多いです。その分、患者さんや子どもと話をする機会も多くとれ、普段は見ることができないような行動を近くで見ることができる場合もあります。

このような面からは、この仕事はリハビリ職と心理職を足して2で割ったような特徴を持っていると考えることもできます。

ただし、あくまでも目的は「訓練」になるため、そこから大きく外れないように注意することは必要です。

口腔内の異常に関して幅広い知識を持つ

先ほど、言語聴覚士が子どもの発達具合を見ることが多くなってきていると述べましたが、子どもに関わることがない言語聴覚士でも、人間の「発達」に関する知識を持っていることは必要です。

それというのも、口腔内の異常というのは、発達の影響が大きく出ているケースも多く、その異常によって「食事がうまくとれない」「言葉がうまく話せない」という問題が出てきてしまうことがあるからです。

それらの問題を的確に把握して、機能を補助できるための装具を作成していくことも、言語聴覚士の重要な役割になっています。

仕事体験談