失語症とは

ことばを失うということ

失語症は「話せない」こととは異なります。

しばしば失語症の方は「文字を指して言いたいことを伝えればいい」「話せないなら手話をならえばいい」と言われることがありますが、それは誤解です。

では、失語症とはどのようなものでしょうか。

それは「言葉を失う」という障害で、発症すると「言葉を作り出す・理解する能力」が損なわれます。この様子は、言葉がわからない外国へ行ったときの状態にたとえられます。

言いたいことが話せない・書けない、話されていること・書かれていることが分からないということが起こります。

ただし、外国では日本語で何を言いたいか頭の中で考えることができますが、失語症では「言いたいこと」を考えたり、言葉にしたりすることが難しくなります。

失語症の原因

言語機能をつかさどるのは、大脳の言語中枢という場所です。ここが脳梗塞や脳内出血などで障害されると失語症がおこります。

脳への酸素は血液が運んでいますが、血管がつまったり破れたりして酸素が供給されなくなった場所では、脳細胞が死んでしまいます。

どのくらいの広さで言語中枢の場所が損なわれるかによって、失語症の重症度がきまってくるといわれています。

右利きの大半の人は、言語中枢が左脳にあります(左利きの約30%の人は、言語中枢が右脳にあるといわれています)。

そして、言語中枢は前頭葉・側頭葉・頭頂にわかれて存在します。

前頭葉にある言語野ではおもに言葉を作り出す機能、側頭葉の言語野では言葉を聞いて理解する機能、頭頂にある言語野では文字や計算の意味を理解したり書いたりする機能があり、損傷する場所によってどのような症状が出るか変わってくると考えられています。

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