言語聴覚士の苦労

すぐに効果や結果が出ないことも多い

言語聴覚士が専門とする「リハビリ」は、すぐに結果が出ないことも多々あります。

一般的に、リハビリはある程度長期的な計画を立てて行い、患者さんへの訓練を通じて徐々に出てくる変化を正確につかみ、それを先につなげていくということが大切になります。

ときには例外もありますが、言語聴覚士の仕事の中で、短期間で劇的な変化を実感することはあまりないでしょう。そのため、自分の熱意が空回りしてしまうこともあれば、手応えを感じないこともあるはずです。

「患者さんのためにどうにかしたい」という思いが高まるほど、その状況にむなしさを感じてしまうこともあるかもしれません。

患者さんの症状や状態に意識が強く向いていると、どうしても結果ばかりが気になってしまいますが、重要なのは将来につなげていくことです。

今現在では変化が感じられなくても、現状を冷静に分析して、根気よく続けていくことが大切です。

子ども相手には別の知識・技術が必要

近年、言語聴覚士は教育領域など、子どもを対象とする現場で仕事をすることも増えています。

しかし、このような場面では、言語聴覚士としての専門的な知識を持っているだけではまったく対応できないこともあります。

子どもとの接し方や、態度の変化、心理状態をしっかりと把握することができないと、訓練をしようと思っても何もできない状況になることもあります。

子どもを相手にする言語聴覚士は、子どものあやし方や気分の盛り上げ方などまで学んでいくことが必要です。

子どもと関わっていく言語聴覚士のなかには、訓練よりも子どもの扱いに大きく苦労をしてしまう人もいるようです。

専門領域を極めるには時間がかかる

言語聴覚士は口腔機能を見ることもありますが、それは簡単なことではありません。

口の中は外から常に見えているものではないため、患者さんの口の動きや食べ方から、ある程度予測していくことが必要になります。

そして、時を見て実際に口の中を観察し、予測を確信に変えていくというスキルが必要になります。外から見える要素が少ない分、経過の観察には苦労することも多いでしょう。

言語聴覚士は、リハビリ職のなかでも「言語」や「聴覚」といった特定の分野においての高い専門性を発揮できる職業ですが、それを極めていくのはとても大変なことです。

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