お笑い芸人の年収はいくら? 給料についてくわしく解説

お笑い芸人の平均年収・給料

アルバイトで生計を立てる人が多い

お笑い芸人は、夢のある仕事です。

テレビや劇場で活躍できるお笑い芸人になると、年収数千万円〜数億円まで稼ぐことができるからです。

一攫千金、成功すると普通の仕事では体験することができない生活が待っているといっても過言ではないでしょう。

しかし、そんな夢が叶うのは、ほんの一握りの芸人だけであるともいえます。

お笑いを仕事として生活をしていけるお笑い芸人はほとんどいないのが現状で、ブレイクするまではアルバイトを続けながら生計を立てている芸人ばかりです。

夢のある仕事ではありますが、収入という面で考えると非常にリスクが高く不安定な仕事です。

一時は仕事のオファーがたくさんあった芸人でも、時が過ぎると仕事がまったくなくなってしまうということも多々あります。

安定した収入を得るために、不動産投資や飲食店経営など、事業の幅を広げていく芸人もいます。

お笑い芸人の平均年収・月収・ボーナス

お笑い芸人の多くが芸能事務所に所属していますが、給料に関しては個人のキャリアや人気によって大きな差があります。

フリーランスとして働いている人や個人事務所を開いている人も多く、給料の全体像が掴みにくい状況です。

こうした理由からお笑い芸人全体の平均年収のデータはありませんが、仕事がなければ収入はゼロ、売れっ子ならば年収1000万円以上と考えればよいでしょう。

お笑い芸人の手取りの平均月収・年収・ボーナスは

お笑い芸人は、お笑いライブやイベントなどの出演料、テレビやラジオの出演料、ブログ収入などが主な収入源になります。

単独ライブを開催できるほどの実力がつけば、チケットの売り上げによっては数十万から数百万の売り上げに繋がることもありますし、テレビへの出演料も一回につき数十万から数百万に跳ね上がります。

ただし、このような高収入を得ることができるのは一部の売れっ子芸人だけです。

日本の長者番付にも掲載されるような高額所得者がいる一方で、全国のお笑い芸人のなかで毎月の手取り額がコンスタントに50万円を超えている人は、決して多くはないでしょう。

フリーランスのお笑い芸人の場合、ボーナスや手当などもありません。

お笑い芸人の初任給はどれくらい?

お笑い芸人の手取りの金額ですが、デビューしたばかりの若手芸人であれば一か月に数万円程度の収入しかないことが珍しくないようです。

現在活躍中のお笑い芸人の多くが「駆け出しの頃は貧乏で大変だった」「アルバイトを掛け持ちしながらなんとか食いつないでいた」「お風呂もない古いアパートに住んでいた」というような苦労話を披露しています。

漫才やコントなど、コンビを組んで芸人として活動している場合は、売れるまでは相方と一緒に共同生活を送りながら家賃や光熱費を節約するのもよくあることです。

この苦しい時期を乗り越えるために、売れっ子の先輩芸人が後輩芸人にご飯をおごるのが慣例のようになっています。

誰もが苦しい時期を経て夢を掴んでいるだけに、こうした芸人同士のサポートの体制が残っているのかもしれません。

お笑い芸人の福利厚生の特徴は?

お笑い芸人の福利厚生は決して手厚いとはいえない状況です。

芸能事務所やプロダクションに所属している芸人であっても、企業から正社員として雇用されているわけではなく、あくまでもフリーランスとして所属している人が多いのです。

一般的な企業の会社員のように、さまざまな福利厚生を期待するのは難しいでしょう。

具体的にいうと、通勤費や住宅手当、メンタルヘルスケアや育児・介護のサポート制度などを受けることはできません。

自分の収入のなかで、医療や福祉、育児や介護について計画的にお金を使うことが大切です。

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お笑い芸人の給料・年収の特徴

所属事務所と契約

一般的に芸人のギャランティは、歩合制と給料制で所属事務所と契約をします。

歩合制とは、仕事数だけギャラが貰え、給料制とは、仕事数に関係なく一定のギャラをもらえる制度のことです。

これは所属事務所によっても異なりますが、若手時代は1回の舞台の出演料が数百円〜数千円が相場です。

そこからギャランティを増やしていくには、本人が実力をつけたうえで、ファンの数を増やすしかないのです。

人気がなければ、舞台に立つことさえできなくなります。

ファン数が増えてくれば、事務所との交渉・相談を経て、徐々にギャランティも仕事数も増えていきます。

一発屋の厳しい現状

昨今のお笑いは、目まぐるしく流行が移り変わっています。

ひとつのネタで爆発的に人気が出たお笑い芸人が、その年の流行語大賞を取ったりゴールデンタイムのバラエティ番組に引っ張りだこになったりする。

それなのに、その翌年にはテレビでまったく姿を見なくなるということは決して珍しくありません。

ヒットした年は収入も大幅にアップすることになりますが、世間から飽きられてしまったときには今度は大幅に収入がダウンするのは避けられません。

このように収入のアップダウンが激しいのがお笑い芸人であり、とくに一発屋と呼ばれるひとつのネタだけしかヒットしなかった人の場合は、短いスパンのなかで生活レベルが大きく変わることもあります。

一時的に収入が高くなったときに無駄遣いをしないこと、いざというときに備えてコツコツ貯蓄をしておくこと。

コンスタントに収入を得るための仕事を作っておくことなど、芸人自身も計画的に備えておくことが大切です。

お笑い芸人の勤務先別の給料・年収

芸能事務所で活躍するお笑い芸人

大手の芸能事務所に所属しながら漫才師として活躍するお笑い芸人の場合、漫才のライブへの出演料やチケットの売り上げ、テレビ番組の出演料などが主な収入になります。

ただし、出演料や売り上げの全てが自分の収入になるわけではありません。

事務所を通して仕事のオファーを受けているため、必然的に事務所にマージンを取られることになるからです。

このマージンは、事務所によっては非常に高額になるともいわれています。

マージンを取られた後に振り込まれる金額としては、一回の仕事につき数万から数十万円になるでしょう。

個人事務所を開業しているお笑い芸人

お笑い芸人のなかには、個人事務所を開いている人もいます。

これは大手事務所で取られてしまうマージンを少しでも減らす目的もあれば、飲食費や被服代などの経費を計上することで税金対策をする目的がある場合もあります。

個人事務所を開いたほうが、手取りの収入としては金額がアップすることが多いようです。

ただし、そのぶん契約時の手続きや確定申告などの事務処理の量も増えるので、人手も必要になるでしょう。

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お笑い芸人の正社員以外の給料・年収

フリーランス

フリーランスで働いているお笑い芸人の年収は実にさまざまです。

お笑いの仕事というのは、イベントや番組への出演のオファーがあってこそできるものです。

ですから、オファーがない芸人の場合は年収ゼロということもありえますし、テレビや劇場で引っ張りだこの売れっ子芸人の場合は年収一千万円を超えることも珍しくありません。

アルバイト

お笑い芸人のなかには、アルバイトとして仕事を受けている人もいます。

本業が学生の人や、就職して別の仕事に就きながらお笑い業界への転職を目指している人が多いようです。

アルバイトの場合、イベントへの出演一回につき数千円から数万円程度のギャランティになるようです。

決して高い金額ではありませんが、お笑い芸人は場数を踏むことが大切なのです。

将来のことを考えると貴重な経験になるのではないでしょうか。

お笑い芸人が収入を上げるためには?

芸人というのは人気商売ですので、ギャランティは本人の人気を大きく反映したものになります。

たとえば、お笑いライブや講演会などのイベントであれば、どれだけお客さんを呼べるかどうかの集客力にかかっています。

CMであれば、どれだけ企業や商品のイメージアップに繋げられるかどうかの好感度にかかっています。

テレビ番組やラジオ番組への出演であれば、どれだけ注目を集められるかどうかの視聴率にかかっています。

こうした人気というのは、漫才やコント、キャラクターからトーク力、芸人としての華まで、さまざまな技術や能力があってこそのものといえるでしょう。

当たり前のことではありますが、高収入を得るためには、努力を重ねてプロフェッショナルとしてお笑いを極めるということに尽きるのです。