お笑い芸人は諦めも肝心 (体験談)

お笑い芸人の集団

私は、かつてお笑い芸人をしていた経験があります。ここでは、芸人時代の経験をもとに気をつけなければならないことを紹介します。

お笑いの養成所やスクールには、「自分が一番面白い」とか「自分には独特の笑いのセンスがある」という思いを持つ者ばかりが集まっています。

学校やプライベートで周囲の人たちを笑わせることを得意とした者が芸人を目指しているのです。

そんなお笑い芸人を目指す集団の中でやっていくためには、個性の強いライバルたちの芸を認めながら、彼らの中に埋もれないようにしなければなりません。

自信を持つこと

そのためには、強い精神力が必要となります。

「他の芸人より自分が面白い!」「自分の笑いはセンスが良い!」という自信をずっと持ち続けることが大切です。

しっかりとネタ作りをしたネタでも、オーディションにすぐに合格する芸人は非常に稀です。ネタを作り続けることにも根気が要りますし、自分の笑いのセンスが信じられなくなることもあるでしょう。

そんな状況でも、諦めずにネタを作るには自分のセンスに自信を持つことが求められます。

他の芸人のネタを見たり、今はどんなネタがウケるのか考え、少しずつ結果を出し、自信を持ち続けることが大切です。

根拠のない自信ではなく、根拠のある自信を持つことで、徐々に強い精神力が養われるでしょう。芸人をやり続けるには、やはり芸を極めることが必要なのです。

お笑い芸人の醍醐味

私は、お笑い芸人をやっていたころ、ラジオ番組のレギュラーを持っていました。

その番組でもなかなか自分の笑いが表現できないという悩みがありました。しかしながら、芸人の幸せも実感することができました。

それは、自分のトークやネタを楽しんでくれるリスナーがいたということです。当時、番組の企画作りも自分自身でやっていたのですが、その企画がウケるまでとても長い時間がかかりました。

そんな中でも、応援してくれるリスナーがいてくれたからこそ、芸人をやり続けることができ、自分の企画がウケるまでがんばることができたのです。

苦しみがあり、その後に幸せがやってくるのが、芸人という仕事の醍醐味だと思います。

諦めも肝心

しかしながら、私は今、お笑い芸人をやっていません。それは、自分は芸人に向いていない、ということを自覚したからです。約8年間、芸人を続けていた私は、いつまで経っても有名になれない自分に見切りをつけました。

8年間続けたことを途中で辞めるのには、非常に勇気が要りましたし、情けない決断でした。

しかし、自分には笑いを続けていくだけの自信がなくなっていたのです。悔しい結果ではありましたが、途中で諦めるのもこの世界では大事だと思っています。

お笑い芸人を目指す人たちに伝えておきたいことは、諦めも肝心だということです。

どれだけ頑張ったとしても、売れない者は売れません。そんな自分にいかに見切りをつけるかもしっかりと考えて、お笑い芸人をすることは、芸を極めることにも繋がります。

ダラダラと夢を追い求めるのではなく、たとえば「30歳までに有名になる」などの条件を自分に設けて、芸と向き合うことは大事なことだと思います。