学芸員は結婚・子育てしながら続けられる?

必要なのは周囲の理解

公共の博物館である場合公務員の身分になるため、ほかの公務員と同じく、場合によっては数年の育児休暇が可能となるでしょう。民間の場合は、雇用形態などによって差が出てきます。

どの仕事でも言えることですが、家庭と仕事との両立は「仕事先」と「家族の協力」で変わってきます。

人件費の関係で人が少なく、個人の負担が大きいところでは残業も夜遅くまで続くでしょう。仕事先によっては敷地の整備から、ちょっとしたお使いや出納簿作りなどもやらなければなりません。また自分の調査研究をやりつつ展示や来客対応、外との交渉も必要です。

研究には自宅での文献調査も必須ですから、かなりの時間も取られます。まだ手がかかる年頃の子どもですと、集中したくても育児の雑用でたびたび中断されることも起こってきます。

普通の主婦でも子育てでストレスがたまる場合があるのですから、時にはかなり苦労になるのは想像されます。配偶者や家族によるフォローが必要となるでしょう。

経済面では厳しい

学芸員には、別に仕事をもっている人、資産家で働く必要がない人、家庭の主婦の方で社会と関わっていきたいという人も見られます。そうした場合は経済面で他をあてにできるので、金銭面での子育ての苦労は問題ないかもしれません。

しかしながら学芸員一本で家計を支えようとするとかなり困難です。求人自体が契約制や臨時が多く、また昨今の行政改革の煽りで公務員の人件費削減も相次いでおり、文化関係などは真っ先に削られる対象となりやすい状況です。

勤続年数や経験と能力で多少は上がってきますが、普通の会社の初任給程度の額がずっと続くことも多いです。特に、いわゆるシングルマザーの方で学芸員のみで子育てをしようとすると、金銭面での苦しさがでてきてしまいます。

もちろん、自治体等で支援を受けられることもあるので、一概に子育てができないというわけではありません。ただし、給与面では厳しいということは理解しておいたほうがいいでしょう。