学校事務の重要性
学校の適正かつ円滑な運営に携わる学校事務は、教育の現場を支え、その発展に貢献する心強い存在として必要とされ続けている職業です。
総務や財務から管財、渉外まで業務内容は多岐にわたっており、教員とは別の角度から、子どもたちの学びを支えていく非常に重要な役割を担っています。
しかし、日本の小中学校における事務職員の配置率は外国や大学に比べて非常に低いといわれており、現状でも子どもの数に対して少ない人数の事務職員しかいない学校や、なかには事務職員が未配置の学校もあるといわれています。
学校事務の重要性に関する議論は続けられているため、今後も状況の変化を追っていく必要があるでしょう。
少子化と学校事務の今後
少子化が進むいま、学校運営のあり方が見直されています。
そもそも、学校の運営は公立であれば税金、私立であれば主に学生から集めた費用によって行われています。
もし予算を無駄に使ってしまえば世間からの信頼を失ったり、厳しい批判にさらされたりする可能性もあるため、学校運営に携わっていく学校事務は、常に責任感を持って仕事に臨む必要があります。
「事務」といっても、ただ雑用だけをこなせばいいというわけではなく、教育現場に関する専門的な知識を持つことが必要な仕事だといえます。
いま、公立学校で公務員として働く学校事務の仕事は、徐々に民間委託されていくのではないかという声も挙がっています。
これから先には少子化によって学校の統廃合や規模の縮小がますます進み、業務の合理化や学校事務の人員が削減される可能性は十分に考えられます。
しかし、どれだけIT化が進もうと、人の手によってしかできない事務の仕事も多く残されています。
この先、事務の求人が一気に増えるようなことは考えにくいですが、幅広く必要な業務をこなせるスキルと知識を持ったスペシャリストが求められていくこともまた事実だといえるでしょう。