画家のつらいこと、大変なこと

スランプ状態になったとき

画家が一番つらいのは、創作活動に行き詰ったときです。自分の中からわきあがってくる思いを作品に投入しているので、アイデアやイメージが何も出てこないときは本当につらいものです。

アトリエに何日もこもって苦しむ画家もいますし、スランプ状態から脱出するために、旅に出る画家もいます。

つらいスランプの時期は、すぐに終わる人もいれば、何年も抜け出せない人もいますが、このまま画家をやめてしまえば、それで終わりです。

しかし、この時期を乗り越えると、今までよりも格段に良い作品を仕上げられる可能性があります。

有名になっている画家で、スランプ状態になったことのない人はいないでしょう。つらい時期には自分をコントロールしながら過ごし、次につなげていくことが大切です。

評価されないとき

自分で満足できる作品を仕上げ、個展などで発表しても、まったく評価されないこともあります。また、公募展に出品して酷評されることもあり、そんなときは画家にとってつらい時期となります。

大切なことは、世間からどんな評価をされようとも、自分を信じて描き続けることです。

フランスの画家アンリ・ルソーは、作品を発表するたびに酷評されていました。しかし自分の画風を変えることなく制作を続け、今では美術史に名前を残す画家のひとりになっています。

どんな状況でも、自分を信じて描き続けるタフな心も、画家には必要です。

収入が不安定

画家にとって大変なことは、収入が安定しない点です。作品が売れなければ、収入はありません。しかも、画家は作品を制作するためにお金が必要です。

絵の具や筆、紙などの画材は高く、制作スペースも必要なので、家賃の安い狭いアパートでは暮らせません。モデルに払う費用も必要ですし、風景を描く場合には旅費もかかります。

個展を開くときも、コンクールに応募する場合もお金がかかります。そのため、作品が売れないうちは、制作だけに時間を使うことができません。

学校やカルチャースクールで美術の教師をしたり、イラストの仕事を引き受けたりして、安定した収入を確保しながら画家を続けている人がほとんどです。