画家になるための訓練、トレーニング

基本はデッサン

画家になるための基本的な訓練は、やはりデッサンをすることです。絵画や彫刻、工芸、デザインなど芸術分野に進む人は、誰でもデッサン力が必要となります。

とくに、絵画を制作する画家にとって、デッサンは基本中の基本です。写実的な絵を描く場合はもちろん、抽象的な作品を制作する際にも、デッサン力は欠かせません。

デッサン力が身についていれば、どんな作品にも応用することができます。また、美術大学に進学する場合にも、デッサン力がなければ合格できません。

デッサンのやり方

一般的な絵画教室に行くと、まずはデッサンの指導を受けます。はじめはコップなどの簡単なモチーフを描き、だんだんと複雑なモチーフに変わります。石膏像を使ったデッサンも良い練習になります。

ただ、必ずしも本格的なデッサンを行う必要はありません。モチーフやイーゼルを用意し、構図を決めて、しっかりとしたデッサンをはじめるのが大変なときもあります。

そんなときは、簡単なスケッチを何度も繰り返すことでも、絵の訓練になります。ノートや余った紙を使い、目の前にある雑誌や携帯電話をスケッチするだけでも十分です。

毎日少しずつでも描くことが、何よりも大切です。

観察力を鍛える

画家にとって重要なことは、モデルやモチーフなどの対象物を観察する力です。たとえば、四角い箱を描くだけでも、観察する力がないと立体的な形をとらえることができず、正しい箱の形は描けません。

対象物の表面的な部分だけでなく、奥行きや裏側までもしっかり観察することができて、はじめて描くことができます。

画家といえば「描く」ことばかりに目が行きますが、描くことと同じくらい「観察する」ことは大切です。人物を描く場合でも、優れた画家はモデルの内面までも観察して作品に反映させています。

模写する

自分の好きな作品を模写することも、画家にとって良いトレーニングになります。

ヨーロッパの美術館に行くと、有名な作品を模写している光景をよく見かけます。日本の美術館では模写が許可されていないところがほとんどですが、画集を見て模写することもできます。

模写をすると、構図の組み立て方や色彩の配置の仕方などを学べます。また、丁寧に模写することにより、その作品がどのような技法で描かれたのか、知ることもできます。