女性の外交官

女性の気配りを活かせる仕事

外務省職員のうち約20パーセント(約1400名)が女性で、他の中央省庁と比較すると高い割合です。

外務省本省で働く人もいれば、外交官として世界各地で活躍している人もいて、比較的女性が活躍しやすい職場と言えます。

外交というのは、人間どうしのコミュニケーションが最大の要となる仕事です。女性独自の柔らかい雰囲気や細かい気配りを発揮する機会は多くあります。

また、開発途上国においては女性や子供の人権問題と向き合うことも多く、女性外交官ならではの感性や価値観が活かせることもあるのです。

もちろん、待遇に関して男性外交官と差別されるということは一切ありません。

同じ試験に合格し、同じ立場の人間として、担当する仕事や給料などの待遇において平等な扱いを受けることができることでしょう。

家庭との両立の難しさ

一方で、男女が「平等だからこそ」の難しさもあるようです。

女性外交官だからと言って、転勤がなくなる、必ず希望の勤務地に行かせてもらえる、ということではありません。

男性外交官と同じ給料をもらい、同じ責任ある仕事をする以上、待遇面だけ優遇してもらえるということを期待するのはどうしても難しいのです。

ですから、結婚後は、海外赴任の間の家族との生活をどうするのかということがひとつの課題になります。

単身赴任という道を選ぶこともありえますし、夫に仕事を辞めてもらってついてきてもらうということも不可能ではないでしょう。

子どもができたら、さらに複雑な問題になります。

子どもの教育や家族の幸せを考えたときに、どのような選択を取ることがベストなのか…と悩む女性外交官も少なくはないそうです。

女性の外交官が世界で活躍しながら家族との生活も両立させるためには、課題もつきものなのです。

強い覚悟と家族の深い理解があってこそ、実現できるものになるでしょう。