女性のファンドマネージャーのキャリアパス・結婚後の生活

女性のファンドマネージャーの現状

近年、女性の社会進出が目覚ましい日本社会ではありますが、10年以上前は金融マーケットの中にはほとんど女性のプレーヤーはいませんでした。

ファンドマネージャーに関しては、チームの中心となってファンドマネージャーとしてファンドを仕切るという話はまれで、日系の会社に限らず、外資系ファンドであっても、ファンドマネージャーの女性はかなり珍しい存在でした。

しかし、金融マーケットの世界も、時代によって様変わりしてきています。

依然として人数的には男性が圧倒的に多いですが、成績が良ければ女性でも評価される実力主義はある意味男女平等で、女性でもファンドマネージャーとして活躍している人は増えてきています。

実際に、ファンドマネージャーのチームの半分以上が女性で、女性活力に特化した投資信託を立ち上げた会社もあります。

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女性のファンドマネージャーの強み・弱み

女性のファンドマネージャーの強み

通常は表に出ないファンドマネージャーですが、女性はコミュニケーション能力に長けている人が多いため、社内だけに留まらず積極的に活動することができる人が多いです。

たとえば、「運用側の考えを伝えたい」とレポートを発表したり、投資家向けの説明会に登壇したりするなど投資家の方々に親近感持たせ、ファンドを購入してもらうために自ら動くこともあります。

また、女性ファンドマネージャーは、大きなリスクはとらず、ファンドの安定運用につとめる傾向が多いので、大きい損を抱えることがなく、相対的に高いリターンをあげることができ、リスクが少ない運用ができることも強みです。

女性のファンドマネージャーの弱み

日本単独での調査はありませんが、世界のファンドマネージャーの男女比率は9:1といわれています。

そのため、ファンドマネージャーとして同じ職場で活躍している女性は少なく、ロールモデルや情報交換をできる仲間が少ないことや、上司に理解がないことなどが女性ファンドマネージャーの苦労するところです。

たとえば、所属する企業としては女性の働き方に理解があったとしても、所属するグループが男性ばかりの場合、配慮してもらえないことがあるかもしれません。

我慢したり、無理をしたりすると長く働くことができなくなってしまうので、勇気を持って自分はどうしたいかを意見するようにする必要があります。

女性のファンドマネージャーの結婚後の働き方・雇用形態

所属する金融機関にもよりますが、女性ファンドマネージャーが産休や育休を取ることも可能な会社も増えてきています。

ただし、実力主義の世界なので、休んでも戻ってきてほしいと思えるくらいの実績を出していることが条件です。

また、自分が主導するファンドを運用中の場合、誰かに任せて休暇を得ることになりますが、自分以外に任せるのが不安という場合は、会社としての制度があっても長く休むことができない場合もあります。

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ファンドマネージャーは子育てしながら働ける?

ファンドマネージャーは、他の金融マーケットの仕事と同じようにとにかく朝が早いですが、新しくファンドを作る時期や企業の決算が重なる時期以外は、そんなに遅く残業することはありません。

そのため、朝の時間に家族のフォローがいられるようであれば、家庭を持ってからでも続けられることができます。

多くの女性ファンドマネージャーは収入も多いので、家事・育児効率化にお金を惜しむことはなく、ベビーシッターや家事代行を上手く使いながら家庭と仕事を両立しています。

ファンドマネージャーは女性が一生働ける仕事?

ファンドマネージャーは実力主義の仕事のため、男女問わず運用実績が悪くなれば配置転換やリストラの可能性がある厳しい職種です。

逆にいうと、女性であっても実力さえあれば、長く働くことができますし、順調に出世を重ねている女性ファンドマネージャーも存在します。

女性のファンドマネージャーが一生働くためには、男性に負けないバイタリティで勉強をしたり、情報収集をしたりと忙しく過ごすことになるでしょう。

実力主義の要素をプラスにとらえ、「もし産休や育休を取ったとしても、実力があれば帰る場所もあるし、ハンデにはならない」と話す女性ファンドマネージャーもいます。