不動産鑑定士試験の難易度・合格率

不動産鑑定士試験の概要

不動産鑑定士の資格試験は、一次試験である短答式試験、二次試験である論文式試験があります。しかし、不動産鑑定士として登録するにはこれでは足りません。

その後に実務修習を受けて、その修了考査をクリアしなければ、不動産鑑定士の登録ができないのです。

なお、短答式試験は受験資格が不要ですが、論文式試験は短答式試験に合格してから3年以内でないと受けることができません。その期間内に論文式試験に合格しないと、また短答式試験からやり直しとなります。

この点、論文式試験は一度受かってしまえば、一生有効です。つまり、論文式試験の合格後であれば、いつでも実務修習を受けることができるようになります。

短答式試験の難易度、合格率

短答式試験はさほど難しいわけではなく、合格率は例年25%前後です。

数字だけ見ると宅建より合格率が高いのですが、宅建と比べてマイナーなことと、気軽に受けてみるタイプの資格でないことから、受験者の質が異なるため一概に比較はできませんが、宅建と同レベルかそれ以上の難易度です。

論文式試験の難易度、合格率

論文式試験の合格率は、例年10%前後で推移しています。論文式試験の科目は、不動産鑑定評価理論・民法・経済学・会計学の論文と、不動産鑑定評価理論の演習になります。

不動産鑑定評価理論の論文は4問、民法・経済学・会計学の論文は各2問出され、それぞれ2問ごとにB4用紙2枚に記入します。文字数は2問で2,000文字程度になります。不動産鑑定評価理論の演習は、計算問題が1問出題されます。

難易度ですが、鑑定評価理論もさることながら、他の科目もかなりのハイレベルです。民法は司法試験レベル、経済学は国家Ⅰ種レベル、会計学は公認会計士の財務諸表論レベルの問題が出されています。

ただし、これらは問題自体の難度であって、合格するにはこれらを完璧に解ける必要はありません。

不動産鑑定士となるのにふさわしいレベル(基本的な論点をしっかり書くことができるレベル)の内容を書ければいいので、必ずしも司法試験レベルや公認会計士レベルの答案を書くことまでは求められていません。

その反面、不動産鑑定評価理論は不動産鑑定士の専門科目ですので、基本的な事を書くだけでは、合格は難しいといえます。

実務修習の修了考査の難易度、合格率

実務修習の修了考査は、実務修習さえしっかりこなしていればそれほど難しくありません。例年の合格率は90%程度ですので、よほど怠けたりしなければパスすることができます。