独学で不動産鑑定士に合格できる?

短答式は独学でも合格できる

不動産鑑定士試験の一次試験である短答式試験は、択一式の試験となります。科目は「鑑定評価理論」と「行政法規」です。

「鑑定評価理論」は不動産鑑定評価基準とその留意事項のほか、これらの解釈的な問題も出ます。解釈的な部分については、各予備校のテキストにも記載はありますが、「要説 不動産鑑定評価基準」という専門書に書いてある、各基準の解説からも引用されます。

「行政法規は」、都市計画法や建築基準法、不動産登記法といった土地の利用に直接かかわるもののほか、道路法や公園法といった間接的にかかわるものも出題されます。また、不動産にかかわる税金に関しての問題も出ます。

短答式については、予備校に頼らずに独学で合格することが可能です。特に、既に宅建をパスしているような方は、行政法規では重複する箇所も多いことから、独学で合格することはそれほど難しいことではありません。

まったくの初学者であっても、過去問5〜10年分を肢ごとに95%以上の確率で解ければ、独学でも合格できる可能性は高いです。

ただし、この「解く」というのは、ただ単に○か×かの判断をできると言うだけではなく、数字関係や理屈を正確に覚えたうえで正解できなければなりません。

論文式は独学ではほぼ不可能

短答式試験とは異なり、論文式試験では独学での合格はほぼ不可能と言えます。特に、論文式の他の資格試験(司法試験や公認会計士試験)を経験したことがない方が、いきなり独学で論文式試験に挑もうとしても、合格する見込みはまずないでしょう。

広い意味での独学と言えば通信教育がありますが、不動産鑑定士の通信教育はスクーリングするものをWEBやDVDで流して受講するので、独学とは言えません。

コストパフォーマンスの良い一部独学法

不動産鑑定士は完全に独学で試験を合格することはできませんが、短答式をまず独学でクリアし、その後、論文式で予備校を活用するという方法が一番コストパフォーマンスが良いといえるでしょう。