不動産会社社員の現状と将来性

不動産業界を取り巻く環境

日本の産業のなかでも、とりわけ長い歴史を誇る不動産業界。

「人の住まい」に関するビジネスを展開し、人々の豊かな暮らしを支える仕事として不動産会社の果たす役目も非常に大きなものとなっていますが、昨今では業界を取り巻く環境が大きく変化し始めています。

その背景にあることのひとつが、人口の減少です。

不動産業はもともと人口動態と相関性が高く、人口が少なくなれば、それだけ不動産を求める人の数も減ることになります。

また、ファミリー世帯ではなく単身者が増えることによって、顧客単価も下がります。

若い人であればライフスタイルの変化、仕事環境の変化などで「住み替え」を検討する機会がしばしば出てきますが、少子高齢化がさらに進んで高齢者が増えれば、住み替え需要も大きく減っていくことが予想されます。

さらに昨今は非正規雇用で働く人が増えたことなどから低価格物件の人気が高くなっている傾向も見られ、こうした流れは今後も続いていくものと考えられています。

不動産会社にとっては、かつてと同じようなビジネスのやり方では、なかなか同じような利益が出せなくなっているという実情があります。

「住まい」の需要はなくならない

このように、業界を取り巻く状況は厳しい面もありますが、それでも人間の生活に不可欠な衣食住の一端を担うという点において、不動産会社はいつの時代になっても一定の需要がある立場だといえます。

不動産取引には法的な要素も多々絡んでくることから、「住まいのプロフェッショナル」が求められる場面はたくさんあります。

ただし、日本全国には相当数の不動産会社が存在しており、市場ニーズが急速に変化しているなか、いわゆる「街の不動産屋さん」といった古い体質のままの会社は生き残れなくなりつつあります。

今後はさらに競争が厳しくなり、その時代に必要とされる新しいサービス、顧客目線のサービスを提供できる会社が生き残っていくものと考えられます。