演出家に必要なこと、心得

強い体力と精神力

繁忙期は朝も夜もないほど忙しい演出の仕事です。

どんなに丈夫な人でも、または体調管理に気を付けていても身体を壊してしまうこともあるでしょう。

しかし、多くのスタッフ、俳優さんのスケジュールを押さえて仕事をしている以上、その現場の仕切り役でもある演出家が休むことは許されません。

周りに迷惑をかけないためにも、ちょっとやそっとの熱や風邪でしたら吹っ飛ばして乗り越えるくらいの気力が必要です。

移動や慣れない土地での仕事も多く、どんな環境にもなじむことができる順応力も演出家でやっていくには太い神経が求められます。

高いコミニュケーション能力

演出家になると、いやでも交友関係は広がっていきます。

それもそのはず、ひとつの作品を作りあげるには、数十人から数百人にも及ぶ人たちが携わっています。

演出家はそのすべての人たちとの関わりが必要になります。

現場でともに働くスタッフから、作品をともに牛耳るプロデューサー、スポンサーとなる企業の人たちまで、さまざまな人たちと打ち合わせをし、意見をだし、指示をして、仕事を進めていきます。

スケジュール通りにスムーズに進めて、良い作品を作る。演出家になるには、どんな相手でも自分の意見をきちんといえて、納得させるコミュニケーション力がないといけないのです。

持ち前のセンスや技術はもちろん、それを磨く努力も必要

良いアイデアや優れた演出を生み出すにはやはり高いセンスや技術が必要です。

しかし、舞台も映画やドラマは流行に左右されやすく、技術も日新月歩で成長していくもの。

今新しいものも、数年、下手をしたら数ヵ月先には時代遅れになります。

観た人に「古臭い、ダサい」と言われないよう、常に新しい情報や技術を身に着けておかねばなりません。

そのためには、ちまたではどんな作品や俳優さんが人気があるのかなどの流行チェックや、最新の撮影技術や、CGなどの編集技術の習得も欠かせないといえるでしょう。

人の意見を素直に受け入れる謙虚な心

どんなに優れた演出家でも周りの意見を聞くことができなければ、スタッフも離れていき、そのうち仕事の依頼も来なくなります。

演出家は自分ひとりでは何も作り出せません。みんなの協力があってこそ、良い作品が作れるもの。

そのことを忘れずに、常に周囲の声に耳を傾け、素直に心に受け止め、必要であれば見直しや反省をする。

どんな大物演出家になろうと、これだけは忘れてはいけない心得のひとつです。