映画配給会社社員の現状と将来性

映画業界の現在

映画業界は、娯楽の多様化やレンタル市場の成長などの影響によって低迷が続き、一時期はだいぶ厳しい状況にあるといわれていました。

しかし、近年のシネコンの拡大、3D映画の普及などによって再び来場者数は増え、現在では国内の総スクリーンの8割程度をシネコンが占めているといわれます。

もう一つ、近年の国内映画業界における特徴といえば、邦画の台頭が目立つ点です。

かつては洋画シェアが邦画シェアを上回っていたものの、近年の洋画は一部のシリーズものを除いてヒット作があまり出てきておらず、一方、邦画シリーズ作やアニメは好調。とくにTVドラマやアニメ、小説といったヒット作からの映画化が多いことが特徴となっています。

映画配給会社の将来性

上記のように現在の映画業界は比較的好調にあるものの、オリジナリティのある作品が極端に少なくなっており、従来の映画ファンにとっては寂しいといわれる状況が続いています。

しかし、新しい映画作品を製作し、世に出したいと夢見ている人は世界中に大勢います。

そのような状況下で、莫大な作品群の中からどれだけヒットしそうなものを見つけ出せるか、ここが映画配給会社社員の上での見せどころであり、彼らにかかる期待は大きなものとなっているといえるでしょう。

国内では、邦画に関しては大手3社(東宝、松竹、東映)が製作・配給・興行のすべてを担っていますが、洋画に関してはハリウッドメジャーの系列配給会社を通じて公開するケースのほか、国内大手3社の配給部門、あるいは独立配給会社が海外から作品を買い付けて公開を行っています。

独立配給会社はさほど規模が大きくないものの、独自の高品質な作品を配給し、評価されているところも少なくありません。

「売れるもの」と「オリジナリティあるもの」を両立させることは決して簡単ではありませんが、それを実現させることで従来の映画ファン、そして新しい映画ファンをも喜ばせ、市場の活性化につながるものと考えられます。