絵本作家の新人時代

作品の良し悪しのみで売上が決まる

絵本作家の新人時代は大きく分けて二通りのパターンの作家がいます。

1つはコンテストに受賞して単行本化された作品が売れて華々しいデビューを飾れた新人作家。

もう1つは、コンテストに受賞して単行本化されたはいいものの、なかなか売れずに茨の道を辿る新人作家です。

絵本作家は小説家と違って、コンテストの数も多くなく、数あるコンテストはほとんどが単行本化されるので、プロモーションの違いなどはそうそうありません。

つまり、純粋に作品が売れるか売れないか。そのときの子どもと親のニーズにマッチしているかしていないかで決まります。

デビュー後は二作目が勝負

しかしながら、上記の2つのパターンの新人作家も共通するところがあります。それは、二作目が勝負ということです。

一作目で売れても売れなくても、二作目が売れれば安定した発行部数が今後も見込める傾向にあります。

つまり、一作目で売れなかった作家は、「この作品はプロの世界に入るためだけの作品」と受け取ればいくぶん楽になるかもしれません。

しかし、もし二作目で売れなかったら、三作目、四作目に取りかかっても、出版社側としてもあまり期待はしていないのが現状で、最悪見捨てられてしまうこともあります。

新人時代は我慢

新人時代はどうしても自分の作品を世に認めてもらいたいというエゴが働きやすく、読み手のことを考えない傾向があります。

自分としては最高傑作を書いたつもりでも、消費者からしてみるとあまり親ウケしない、子どもウケしない作品というのがしばしば目に付きます。

自分の書きたい作品を書くことも大切ですが、それはプロとしてある程度の名前が売れて、出せば一定の発行部数は確保できるぐらいの収入がある、というくらいのキャリアを積んでからにしましょう。

書く際はどのような文章、絵が消費者に受け入れられるのかをよく考える必要があります。

出版社も新人作家にはシビアな目で見ますので、ここで切り捨てられたら単なる一発屋で終わってしまい、その後の道が途絶えてしまいます。そうなると、書きたい作品すら書けなくなってしまいます。

新人時代は我慢の時代とも作家の中では言われています。

立場的にも出版社の言うことが絶対で、無理に自分の考えを押し通すようなことは避けた方がいいでしょう。