絵本作家の生活

絵本作家の収入の現状

絵本作家だけで「夢の印税生活」を送っている人はほんのひと握りしか存在しません。

その理由は発行部数にあります。

作家が手にする印税の率はマンガや小説などと同じ5~15%くらいですが、絵本は出版業界でもっとも発行部数が少ない書籍のひとつであるため、売れる絶対数が少ないのです。

加えて発行頻度も少ないことが絵本作家の収入を妨げているのです。

現在、100万部以上のヒットを飛ばしている絵本は、メディアで話題になり爆発的に売れた作品とは限りません。

もしそうであっても、その後何年も増刷を繰り返し売れ続けなければ、100万部には到達しないのです。

幼稚園や小学校に必ず置いてあって、生徒が移り変わり世代交代してもずっと愛され続けるような定番の作品だけが、絵本の世界で希少価値のあるヒット作だといえるでしょう。

そのようなヒットを飛ばす絵本作家でない限り、イラストや挿絵などの仕事を兼業しなければ生活が成り立たないのが現状です。

絵本作家の仕事内容

編集やイラストの仕事を兼業する人の場合は出版社や編集プロダクションに所属することもありますが、専業の絵本作家の場合、ほとんどがフリーランスのため自宅で作業を行います。

事前に出版社の編集者と打ち合わせをし、テーマやイラストのテイストなどの骨組みを決めてから制作に着手。構成、ストーリー、キャラクターのセリフなどを考えていきます。

この時点で編集者のチェックを受け、必要があれば修正を行います。

その後も、イラストの下書きを作ってはチェック、着色の途中でチェック、着色の仕上げでチェック…と、編集者と二人三脚で作品を作り上げます。

作家によって、文章も手書きにする、イラストをPCで制作する、イラストと文章の編集まで自分で行うなどさまざまな仕上げ方がありますが、編集者から脱稿の了解をもらってやっと最終納品となります。

フリーランスのため基本的に休日や仕事時間は自分で決められますが、締め切り前になると徹夜や休日作業を行う必要が生じることもあります。