動物飼育員にとって大切なこと

柔軟性を持って、動物を受け入れること

いくら専門学校や大学で専門知識を学んだとしても、動物飼育員はそれだけの知識で務まる仕事ではありません。

もちろん、学校で学んだことは仕事に生かすことができますが、実は現場で身に付くことのほうがずっと多いものです。

動物は人間と同じように、同じ種類であっても個体ごとに特性が異なるのが当たり前。そうなれば、飼育員は個体ごとに適した飼育方法をとるといった工夫が求められます。

たとえ豊富な知識があったとしても、「この動物にはこの方法しかない」と頑固になってしまうようでは、動物飼育に関わることは難しいのです。

また、働く動物園によって飼育のやり方も異なったり、飼育員によって考え方が異なるケースもあります。状況に応じて、臨機応変に動くことが大切です。

動物飼育員にとって大切なのは、柔軟性を持って目の前の動物と向き合っていくこと。現場でさまざまな事例に遭遇しながら経験を積み、応用力を高めていく努力は欠かせません。

動物をよく観察すること

動物飼育員は、ただ仕事として漫然と「餌をやる、掃除をする」のではなく、普段から「動物が何を考えているのか、どういう状態なのか」を自分なりに考え、理解しようとすることが大切です。

たとえ言葉でコミュニケーションがとれなくても、動物の様子をしっかりと見ていれば、もし異変があったときにも気付きやすくなります。そういった鋭い観察眼は、動物飼育員にとって欠かせないものです。

動物園にいる動物は、人間が家で飼うペットとは異なります。愛情を持って世話をするだけでなく、決められた条件下できちんと管理することが非常に大切なのです。

食事の量や体重を正確に測ったり、ストレスを軽減できる環境づくりを行ったりするのも、すべて動物の観察をするところから始まります。

「かわいい」という気持ちだけでなく、たくさんの動物の命を預かっているという使命感を持って、仕事に取り組むことが大切です。