男性の動物看護師

男性動物看護師の現状

動物看護師といえば女性の仕事。もしかしたら、そんな風に考えている人もいるかもしれません。

実際、動物看護師が専門職として社会的に広く認知されている海外諸国とは異なり、日本における動物看護師の立場はまだ不安定な面があり、男性の進出が遅れていることは否めません。

しかし、動物看護師は決して女性でなければできない仕事ではないのです。日本でも、時代が進むにつれ、動物看護師を目指す男性や、現場の第一線で活躍する男性の動物看護師は増えてきています。

ただし、もし男性のあなたがこれから動物看護師を目指すとすれば、いくつか事前に知っておいたほうがよいことがあります。

周囲に気遣いができ、物腰柔らかな人が好まれる

動物看護師は、笑顔で、明るく、穏やかな人が求められる傾向にあります。そのため、どうしても柔らかな雰囲気を持った女性が好かれ、積極的に採用される傾向があるのは確かです。

とはいえ、女性でも他人を威圧するような雰囲気のある人もいれば、細やかな気遣いができない人もいます。

逆に、男性でも細かなところまで気が利いて、周囲と調和をとりながら大きな信頼を集めるような魅力的な人もいます。

男性だからといってあきらめる必要はまったくありません。面接など、人間性をアピールできる場で自分の性格や強みをしっかりとアピールしましょう。

収入・待遇面の不安

もう一つ、収入や待遇面の厳しさも知っておくべきことです。

動物看護師は、他の専門職と比べても決して高収入が得られる仕事ではありません。労働時間や仕事のハードさと給料が見合わずに辞めてしまう人もいるほどです。

また、職場によっては社会保険などが整っておらず、不安定な生活を強いられる可能性もあります。

自分一人だけで生活するのならまだしも、将来的に妻や子どもを養っていくとなれば、相当厳しい生活になるかもしれません。

いくら仕事が好きであっても、守るべき人がいる立場ではこういった問題も避けては通れません。

もちろん、すべての病院の待遇が悪いというわけではなく、中には動物看護師の働きやすさを重視する職場もあります。

ただし、そういった場所は当然、就職の際の応募倍率も高くなりますから、合格のためには相当な努力が必要になってくるでしょう。

男性を積極的に採用する病院も

現状、こういった理由により、せっかく憧れの動物看護師の仕事に就いたとしても、比較的早期に離職してしまう男性は少なくないようです。病院側も、男性の採用をためらってしまうケースもあるといわれます。

しかし、それでもあえて男性の動物看護師を積極的に採用しようとする病院もあります。男性の「頼もしさ」「包容力」といった部分に期待が集まっているのです。

また、動物看護師の仕事では、大きな動物を押さえるなど力を使う場面もあるため、むしろ男性に向いているといえるところもあります。

今後、動物看護師が国家資格や公的資格となれば、男性にとっても働きやすい仕事と胸を張っていえる時代がくるかもしれません。

それまでは厳しさを感じることもあるかもしれませんが、少しでも自分に合った職場を見つけ、努力を続けることが必要だといえるでしょう。

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