女性の土木施工管理技士

女性の割合は？

土木工事をはじめ、建設業界の技術者は圧倒的に男性が多く活躍しており、女性の割合はまだまだ少ないのが実情です。

とくにヘルメットをかぶり、現場で指示を出していく現場監督のような役割を担うのは、やはり男性というイメージも定着しています。

しかし、建設系の会社であっても、事務などデスクワーク中心の職種は女性社員も決して少ないわけではありませんし、女性だからといって土木施工管理技士になれないわけでもありません。

とくにここ最近は、業界全体が慢性的な人手不足に陥っているとされ、国内の労働人口が減少の一途をたどる中で、いかに女性技術者を育てていくかというところに焦点も当てられ始めています。

これから土木施工管理技士を目指そうという女性には、追い風が吹いているといえるでしょう。

土木施工管理技士は国家資格であり、この資格試験を受験するには実務経験が求められます。

したがって、まずは土木や建設系の会社へ入社し、工事に技術者として携わっていく必要があります。

同僚や先輩後輩も男性が多くなるため、ときに居心地の悪さを感じることもあるかもしれませんが、国家試験は女性でも問題なく受験できるため、目標に向かって強い意志をもって進んでいくことが大事です。

土木施工管理技士は、多くの作業員をはじめ、発注者、役所、周辺住民など、さまざまな立場の人とのコミュニケーションも重要視される仕事です。

男性中心の世界であるからこそ、女性特有の物腰の柔らかさや穏やかさが強みになることもありますし、うまく立ち回ることで現場を和ませることもできるでしょう。

また、どうしても無理な力仕事は男性に手助けしてもらうこともできるはずです。

女性だからといって土木施工管理技士になることを諦めず、自分のできる範囲で精一杯仕事に取り組んでいけば、男性と同じようにどんどん活躍していくことができます。