電車運転士の役割

安全に対する高い意識が必須

安全第一で運行する日本の電車ですが、残念ながら過去には運転士の速度超過による痛ましい事故も発生しています。このような過ちは絶対に繰り返してはなりません。

そのため、いくら優れた車両や運転を制御するコンピュータープログラムができても、もっとも大切なのは運転士自身が持つ日ごろの仕事に対する意識であり、この職務の重さをきちんと理解することが求められます。

もし他の仕事であれば、「疲れている」や「眠い」などを理由に少しだけ気を抜いても、死傷者が出るほどの問題にはならないかもしれません。

しかし、運転士の場合はそれすらも許されないのです。大勢の人の命を預かるということは、それだけ厳しいものであることを忘れてはなりません。

トラブル時の的確な対処

運転士になったばかりの頃は先輩に付き添ってもらいながら乗務を行いますが、一人前として単独乗務を行うようになれば、自分一人でさまざまな判断を下さなければなりません。

もちろん乗務に当たっては細かなマニュアルもありますし、何度も訓練を受けているため、通常時に困ることはそうないでしょう。

しかしながら、人身事故や急病人発生など、予期せぬトラブルに見舞われることもあります。トラブルの対処についても学びますが、状況はその場その場で異なるため、運転士のとっさの判断が求められます。

ひとたび事故や急病人が出れば遅延も発生してしまいますが、その影響を最小限に食い止めるためには、運転士が最初にどのような行動をとるかによって変わってきます。

状況に応じて的確な判断を行うことも、運転士の大切な役割です。