電車運転士の1日

1日の流れ

電車運転士は「泊まり」「明け」「日勤」「休み」を繰り返しながら働いており、休憩や仮眠を挟みながら丸一日働く場合や、朝から夕方まで働く場合、早朝からお昼過ぎまで働く場合など、日によって勤務時間は異なります。

ここでは、出勤から勤務終了までの基本的な流れをご紹介します。

<出社~乗務準備>
運転士は、それぞれの運転区で「仕業表」といわれる勤務スケジュールに沿って乗務を行います。各社ともダイヤによっていくつものパターンを用意しており、運転士たちはローテーションで乗務しています。

会社に出勤すると、まずは「担当仕業」の札をチェックして、他の人に出勤したことを知らせます。その後、当日の運行状況など連絡事項を確認し、重要な情報は手帳へメモします。

乗務前には、アルコール検査が必須となっています。車と同様に電車も飲酒運転は法律で禁止されているため、前日が休みの際などは飲みすぎないように注意が必要です。

電車は秒刻みのダイヤで運行するため、身につける鉄道時計の補正も乗務前には毎日欠かさずに行います。また、多くの人に見られる仕事ですので、身だしなみを整えることも大切です。

<始業点呼~乗務開始>
出発20分ほど前には、運転区で「始業点呼」を行います。運転士の乗務は、車庫から出発する場合と、駅で他の運転士から運転を引き継ぐ場合の2通りがあります。

車庫から自分で運転する時は、車両や連結器などに異常がないか「出庫点検」をしてから運転室に乗り込みます。駅から乗務する場合は、前の運転士の引き継ぎを受け、行先表示や列車種別を確認して運転を始めます。

乗務時間は運転する車両やその日によって異なりますが、数十分から1時間半程度続けて同じ車両を運転し、また別の車両に乗り換える…といった形を1日に複数回繰り返します。

人間の集中力には限界があるため、一定のキロ数や時間を超えた乗務は行わないようにスケジュールが組まれています。

乗務と乗務の間は休憩することができますが、数分~15分程度しかないこともあります。自分の仕業表を見て、時間のある時に食事やトイレを済ませます。また泊まり勤務の日は、乗務が終わった夜中に仮眠室で数時間の仮眠をとります。

<終了点呼>
1日の乗務が終了すると、終了点呼を行います。乗務中の異常の有無や翌日の勤務スケジュールなどを確認し、問題がなければ勤務終了となります。