電力会社社員のつらいこと・大変なこと・苦労

電力会社社員のつらいこと・大変なこと

配属先によっては不規則な勤務形態になる

電力は24時間365日、発電と送電をし続けています。

発電施設や送配電施設で、運転、メンテナンス、監視などの業務を担当する場合はシフト勤務になります。

日勤と夜勤の繰り返しで、リズムの切り替えに苦労する人もいるでしょうし、家族の協力が必要になる時もあるでしょう。

生活や経済活動に不可欠なインフラである以上、台風や地震といった自然災害などの異常で停電になった場合、早朝や深夜、休日に関係なく対応するケースも考えられます。

大きなプレッシャーがのしかかる

電気は生活や経済活動に不可欠なインフラである以上、不可抗力であっても供給が止まってしまうことは社会的にも大きなダメージになります。

それが人的なミスで起こったとなれば世間からの目も厳しく向けられます。

電力会社は民間企業でありながら、公共性が非常に高い業界という特長から、自社の利益を求めるのは当然ですが、社会や地域のためという強い気持ちと責任感が常に求められます。

安心・安全への責任

東日本大震災以後、特に原子力発電に関しては世間からの厳しい意見も多くなっています。

地震、津波、内部事故などあらゆる安全対策を完璧に行うのが大前提で、信頼回復のための取り組みは継続的に求められます。

火力発電も燃料を大量に使うためひとたび事故が起きてしまうと大災害に発展します。

日々の点検や改修にも妥協は許されず、燃料漏えいに備えた防油提や防液提の設置、災害発生時の影響を最小限にする消火設備設置など、万が一に備えた対策も必要です。

そうした世界トップクラスの安全性を確保する責任が電力会社社員には求められています。

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電力会社社員の悩み

2016年にはじまった電力自由化の影響は大きく、これからは電力業界も競争の時代に突入しています。

シェア確保のために新たなサービスやプランを生み出す努力も必要です。

石油や天然ガスなど発電燃料の仕入れ原価を抑えたり、効率的な発電施設の開発によって利益率を上げる取り組みも必要です。

また、2020年には送配電部門の法的分離が開始され、「発電」「小売り」「送配電」それぞれの独立性が高まりました。

こ事業の中立性が確保され、グループ内の発電・小売事業者を優遇することなく、小売への新規参入もしやすくなりました。

電気料金をリーズナブルにしたり、契約する電力会社の選択肢も増えるといわれています。

将来的なことに目を向けるとさらに大きな課題があります。

まず、化石燃料の枯渇や地球温暖化です。

太陽光発電やバイオマス発電など、次世代の発電方法開発ならびに発電量アップが急務です。

発電方法や発電量を開発することで、燃料の輸入から脱却し、エネルギー自給率を向上させる必要もあります。

電力業界全体として転換期になっているのは確かで、電力会社社員は悩みが尽きないでしょう。

電力会社社員を辞める理由で多いものは?

電力会社を辞める理由は人それぞれですが、ここで挙げたことが理由になる場合もあると考えられます。

・不規則な勤務形態に疲れた、合わない
・プレッシャーに耐えられない
・安心・安全への責任が重すぎる

さらに電力自由化によって、これまでの経験が電力会社以外でも役立てるチャンスもあります。

新規参入する企業にとって電力会社での経験は貴重なため、中途採用の際に優遇される可能性もあります。

大手電力会社では取り組めなかった業務にチャレンジできれば、モチベーションアップにもつながるでしょう。

そうした前向きな理由で辞める人もいます。