大工のやりがい、魅力

形の残る仕事

大工の中でもとくに多い木造住宅の大工は、建築士や工務店が書いた設計図をもとに、骨組みから仕上げの一歩手前までを一貫してやることがほとんどです。

具体的には、基礎工事が終わった段階から、重機を入れて鳶職人などとともに骨組みをくみ上げ、窓を取り付けたり、屋根や外壁の下地を造って雨が入らないように囲い込みます。

その後、内部の造作に入り、天井・床・壁や、和室の細かな納めを造っていくのです。

最終的には、壁紙や塗り壁の下地までおこないますので、色味以外の形状は確認できるような状態までたずさわることになります。

図面上の二次元のものを三次元に仕上げていくわけですから、高度な技術を要する作業といえます。

大工のやりがいは、やはり形にしてそれが残ることです。図面を実現し、後に残るものをつくることができるということが、もっとも大きなやりがいといえるでしょう。

お客さまに直接感謝される

大工は現場に常駐することが多いことから、施主(お客さま)とも顔なじみになりやすいです。

個人の施主(お客さま)にとっては、ほとんどの方が一生に一度のこととなりますし、とくに注文住宅(規格された家ではなくフルオーダーでつくる家)の場合、思い入れがあることがほとんどですので、よりその傾向は強くなります。

人間関係が希薄になったといわれる現代にあっても、人が思い入れを持ってつくる気持ちというものは伝わるもので、つくってもらう施主とそれをつくる大工とで、つながりができることもあります。

工務店や建設会社によってはそれを良としない場合もありますが、ほとんどの場合、工務店や建設会社を含めて施主と良好な関係をつくることが多いです。

現場で汗水を流して自分たちの住みかをつくってくれている大工に感謝の気持ちが出てきて、直接お礼を言われることもあるのです。

お客さまが大切にするものをつくり、感謝されるというのは、心に響く大きなやりがいとなります。