大工に向いている人、適性

ガテン系だが頭も使う

大工は、建築現場で働くことが多いことから、肉体労働のいわゆるガテン系の仕事となります。

しかし、それだけではなく、平面的な図面を読み取ってそれを立体的な現実の形にしたり、必要な材料を積算して効率よく使ったりと、結構頭を使う仕事でもあります。

また、日中、建築現場にいたとしても、夕方には倉庫や作業所で翌日の段取りをしたり、図面を書いて納まりを確認したりといった作業もありますので、若干ながら事務作業的なこともあります。

なので、体を動かして働きつつ、頭も使うということが大工の特徴です。

そのため、それらをバランスよくこなせる人が向いているといえるでしょう。

提案力がある

大工の仕事は基本的に、建築士や工務店が作成した図面を形にすることですが、どうしても図面どおりに納まらなかったりすることがあります。

建築士や工務店は机上で設計しますが、実際の造作にあてはめてみるとうまくいかないこともあるため、このような場面は珍しくないのが実情です。

とくにリフォーム現場や階段などの複雑な箇所で発生することが多いです。

そうした場合に、代替案を示すべき存在が大工といえます。

とくに棟梁クラスで経験豊富になると、図面を見ただけで納まる・納まらない、問題があるといったことがわかるような方もいます。

それに対して、ただできないというわけにはいきませんから、より図面に近い形で代替案を出し、場合によってはそれを施主(お客さま)に伝えて了解を得て、形にしていくわけです。

そのため、より魅力的な大工になるには「提案力」も必要です。

これは経験によって磨かれるものですが、説明をする場合の話の組み立て方や、コミュニケーション能力も求められます。

これらのスキルが高い方は、大工として素晴らしい棟梁になれる可能性を秘めているといえるでしょう。