大工になるには

特別な資格は必要なし

大工とは主に木造建築物をつくる職人のことをいいますが、大工になるのに特別な条件や資格は必要ありません。

ただし、実際に大工になるのは当然ながら大工としての仕事に就かなければなりません。

そして、一般的には一人前の大工として認められるには最低3年、ともすればそれ以上の実地経験が必要といわれています。

なお、大工の技能を示す資格として「大工技能士」というものが、1〜3級まであります。

これは大工を名乗るために必要ではないのですが、大工の技能がどれくらいあるのかを示す資格となっており、受験するにも実務経験が必要です。

どこに勤務すれば大工になれる?

大工の勤務先は主に工務店になります。

工務店と一口で言っても大小さまざまで、一人親方(個人商店)でやっている方もいれば、会社形態でやっているところもあります。

会社形態でも、数名しかいない零細企業もあれば、事務員さんが事務所に常駐したり他部署があったりする中小企業のような比較的大きな組織もあります。

なお、その性質上、上場企業や大企業で大工を従業員として抱えている会社は、まずないと考えておいた方がよいでしょう。

これらの工務店に勤務して、はじめは親方(棟梁)の手伝いのような形で経験を積んでいきます。

先述のとおり、早ければ3年程度で現場を任せられるので、そうなれば一人前の大工ということができるでしょう。

大工になる心構え

大工は、木造建築物でいえば、建物の中でもとくに重要な、構造の部分を組み立てる職種です。

いくら緻密に設計され、工場で生産されたものといえども、現場の大工がそれを組み立てる技能や知識がなければ、完成しません。

そのために、厳しい下積み時代を経てようやく現場を任されるのです。

大工は職人です。職人には職人の世界があり、一般的な感覚からすると厳しく感じることが多くあります。

ですが、厳しい親方(棟梁)ほどいい親方ともいえます。

その厳しさの裏には、それを同じくらいのやさしさがあるからです。

職人とはそういうものですし、仕事以外の自己表現があまり上手でない方のほうが多いので、ある面、仕方のないことなのです。

大工を目指す方はこの点を認識し、厳しさの裏にはやさしさがあることを忘れず、一人前になるまでがんばってみましょう。

一人前になって現場を任せられれば、きっとその厳しさの裏を理解できるはずです。