大工の1日のスケジュール・生活スタイル

大工の業務スケジュール

大工の業務スケジュールは、おおまかに工務店の作業所で働く日と、建築現場に出る日の2パターンに分けることができます。

作業所では加工作業を、現場では組立作業をおもに行います。

どちらも共通しているのは、大工の仕事はカンナやノミなどの刃物を扱ったり、資材などの重量物を扱ったりするため、危険度がかなり高いということです。

とくに現場では、屋根にのぼるなど高所での作業も多く、一歩間違えれば命にかかわる大惨事になりかねません。

このため、デスクワークを主体とする会社員とは異なり、大工にとって休憩は非常に重要で、集中力を保ち安全性を確保するために、昼食休憩はもちろん、その合間にも適宜短い休憩を取ります。

ほかの職業の人からすると、休みすぎのように思えるかもしれませんが、大工は「休むことも仕事のうち」であり、大工のスケジュールはメリハリが効いているといえるでしょう。

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工務店で働く大工の1日

大工には、木材の裁断や墨付けといった加工をはじめ、設計図面の読み込みや工程表作成、受注元との面談など、工務店での仕事も数多くあります。

このため、大工といっても必ずしも毎日屋外で働くわけではなく、屋内での作業のみに1日を費やすケースも少なくありません。

大工によっては、「CAD」と呼ばれる専用ソフトを使いこなして自分で図面を引くなど、デスクワークに精通している人もいます。

8:00 出勤
工務店に出勤し、道具類を準備します。
8:30 ミーティング
全員で朝礼を行い、作業工程を確認します。
9:30 加工作業開始
設計図面を参照しながら、加工作業を行います。
10:30 小休憩
20分ほど休憩し、作業を再開します。
12:00 昼食休憩
外へ食べに行ったり、持参した弁当を食べたりします。
13:00 作業再開
午前中と同様、休憩を挟みつつ、加工作業を行います。
16:00 施主(せしゅ)打ち合わせ
来店した施主と、作業の進め方などを話し合います。
17:00 清掃
作業所を綺麗に片づけて、帰宅します。

建築現場で働く大工の1日

建築現場で作業ができるのは、安全面の観点から、日が高く、十分に明るい時間帯に限定されます。

また、騒音などの問題もあって、近隣住民に迷惑がかからないよう、すべての作業を日没までに終わらせて撤収しなければなりません。

このため、建築現場で働く大工の1日は、かなり朝が早くなりやすく、とくに現場が遠方の場合は、移動する時間も必要になるため、まだ外が暗いうちから工務店に集合するケースもあります。

そのぶん、夕方以降のスケジュールはゆとりが生まれやすいのですが、大工は体調管理が非常に大切であり、あまり遅くまで出歩いたりせず、早めに就寝して翌日に備えるケースがほとんどです。

7:30 集合
一旦は工務店に集合し、全員揃ったら現場に移動します。
8:00 ミーティング
点呼を取って大工一人一人の体調を確認した後、本日の作業内容や安全確認を行います。
8:30 作業開始
用意しておいた資材の寸法を微調整しつつ、組立作業を行います。
10:30 小休憩
20分ほどの休憩を挟んで、再び作業を行います。
12:00 昼休憩
昼食は手早く済ませ、昼寝をして体力回復に努めます。
13:00 作業再開
午前中から引き続き作業を行います。
15:00 小休憩
集中力を持続させるために休憩します。
17:00 作業終了
日が暮れる前に作業を終え、現地で解散します。

大工の勤務時間・休日