大学職員と出身大学

出身大学は関係ある?

大学職員になる条件として「学歴が重要」「その大学の卒業生でないと職員になれない」という噂があるそうですが、いずれも、実際は異なります。

まず、学歴については、募集されるポストによって応募条件が異なります。

というのも、大学は少数採用が基本で、欠員が出ると中途採用も多いという特徴があります。

研究所配属などの場合は修士以上で、所定の研究実績が必要な場合もありますが、大卒を対象としたもの、高卒以上が対象など、職務に応じた条件が個々に定められています。

出身校については、関東甲信越地区国立大学法人等職員採用試験の場合、こう説明されています。

「出身大学が採用に影響するということは全くありません。現に、私立大学出身者も多数採用されております。二次試験は人物重視で行われています。また、誰かからの紹介や縁故によって採用をするということも全くありません。」

私立大学の場合も、現在では縁故採用のみというケースはありませんが、日本大学のように学部長推薦書等が必要という大学もありますので、応募前に確認する必要があります。

「愛校心」が仕事には大切

出身校に制約はないにしても、実は多くの大学職員が必要と感じているのが「愛校心」です。

大学職員は、大学の特色や魅力を入学希望者や高校、企業、国や行政、一般社会にまで広報していくという役割を担っています。

学内でも、学生はもちろん、数多くの教員や外部スタッフとも「自分の言動=大学の見解」として接するのです。

ですから、他人ごとでは仕事のモチベーションを維持するのは難しく、学校づくりの当事者であるという誇りを持ち、職員同士の一体感を共有することが大切だといわれます。

大学職員は、いくら事業拡大や採算性を求められるとは言っても、教育者としての側面を強く持ちます。

経営と社会的価値のバランスを取れる、「大学人」としての自覚を持つことが、やはり根本的に必要なのです。