治験コーディネーターの志望動機・面接で気をつけるべきことは?

治験コーディネーターを目指すきっかけで多いものは?

未経験からの転職、また新卒からの就職に関わらず、治験コーディネーターを目指す人の志望動機はさまざまです。

とくに社会人経験を経て、異業種である治験コーディネーターに転職する人の場合、その動機について多いものとしては、「患者さんを助けたい」「人の役に立つ仕事がしたい」「医療に関わる仕事に就きたい」などといったものが考えられるでしょう。

これらはたしかに医薬品開発に関連する治験コーディネーターという職業の大きな魅力だといえます。

これからも創薬・新薬開発のニーズはますます高まり、よりスピーディな実用化が求められると予想されます。

そのような現場の変化に伴い、実際に被験者である患者さんに接する治験コーディネーターは、日々目の前の業務をただこなしていればいいという仕事ではますますなくなってくると考えられます。

医療に貢献したいという気持ちや、患者さんのためにより良い薬を届けたいと思うモチベーションがあってこそ成り立つ仕事です。

目の前に居る患者さんを通してより多くの薬を必要とする人たちを助けたいと願う強い意志と、円滑に重要な知見というプロジェクトが回るための惜しまない努力や心配りが求められる仕事であるといえます。

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治験コーディネーターの志望動機の考え方

どのような職業に就く場合でもそうですが、治験コーディネーターの面接でも、必ず志望動機を聞かれると思って間違いありません。

面接の場で志望動機を答える際に最も大切なことは、「自分は人の役に立ちたいという気持ちが大前提にあって、治験コーディネーターを志望した」という熱意を伝えることでしょう。

新卒者、転職希望者など、未経験で業務の細かな内容や実務としての詳細などがわかっていなかったとしても、またどのような内容の志望動機であれ、その思いや熱意がきちんと面接官に伝われば問題ありません。

また、面接で、もし「どのような治験コーディネーターになりたいのか?」と聞かれた際にしっかりとPRとして答えられるよう、治験コーディネーターの仕事内容や役割に対する自分なりの意見を持つことも必要でしょう。

治験コーディネーターの志望動機の例文

看護師からの転職を目指す場合

「私は看護職として今まで病院で勤務してきました。

2年前に、院内の治験コーディネーターとして業務を受け持つようになり、自身の看護師としての経験や知識が患者さんを取り巻く治験というプロジェクトに直接的に貢献できることを実感しました。

看護と創薬開発をしっかりと考えた結果、医薬品の開発に医療従事者としてかかわることで患者さんの力になれることがもっと増えるのではないかと考え、治験コーディネーターへの転職を決意しました。」

未経験から目指す場合

「治験コーディネーターへの就職を考え始めたきっかけは、専門学校在学中、母の病気での入院が一つ大きなきっかけであったと振り返ります。

お見舞いに通ううち、たくさんの疾患を抱えた患者さんを目の当たりにし、自分にも医療に貢献できることはないかと真剣に考えるようになりました。

学生時代は臨床検査技師になるための勉強をしてきましたが、先に挙げたような出来事に直面したこと、また幅広く医療の基礎を学ぶなかで、人を救える可能性のある新薬の開発に第一線で携わりたいと思うようになりました。

持ち前の積極性と交渉力を生かし、1日でも早く戦力になれる人材へと成長していけるよう努力いたします。」

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治験コーディネーターの面接で聞かれること・注意点

治験コーディネーターの面接で最もよく問われるのは、やはり志望動機のようです。

「なぜ、治験コーディネーターになりたいと思ったのか」「どのような治験コーディネーターとなり、またどのような点で貢献したいと考えているのか」ということは、きちんとアピールできるようにしておきましょう。

また、転職活動の場合であれば、「なぜ前の職場を退職したのか」「転職を決意したきっかけはどのようなことだったのか」といったこともよく問われます。

たとえ人間関係や労働条件、待遇などの職場環境などに問題があり、自分と合わずに辞めてしまったのだとしても、前職場の悪口や文句に聞こえるようなことを言っては、今回もネガティブにとらえるかもしれない、またすぐにやめてしまうかもしれない、と思われて良い結果につながらないことも考えられます。

さらなるスキルアップを望んでいることや、治験コーディネーターとしてのなりたい像などを思い描いた上で、前向きな志望動機を述べることが大切です。

また、治験コーディネーターは医療機関が職場のメインとなるため、その人自身に清潔感があるかどうか、誠実そうかどうかなど第一印象や面接での受け答えでチェックをしています。

こうしたことも踏まえて、面接では礼儀正しい挨拶や清潔感のある身なりを含め、ハキハキした話し方など、医療従事者として働く人間として重要であると考えられる基本をとくに心がけましょう。

治験コーディネーターの自己PRのポイント

治験コーディネーターは被験者である患者さんをはじめ、他者にしっかりと説明する、わかりやすい話をするといったことが求められる職種です。

したがって、面接では、聞かれたことに対して簡潔にわかりやすく説明する姿勢を見せるようにしましょう。

また、事務作業が得意だということ、プロジェクト管理やリーダーシップを取っていけるかどうかなどということを、実際の体験やエピソードを通して伝えられると説得力のある自己PRとなります。

それに加え、自己PRでは、治験コーディネーターとして働くことへのモチベーションも見られると考えて間違いありません。

スキルアップや経験を積み、勉強を重ねていくことに対するやる気をしっかりと見せることと、あらかじめ聞かれると想定される質問を整理し、返答を検討しておくことも余裕のある面接を進めるためには良い対策です。

治験コーディネーターの履歴書で気をつけるべきことは?

転職のエントリーに際しては、ウェブからのエントリーも増えている昨今ですが、まだまだ紙の履歴書を面接時に持参するという面接先も少なくありません。

パソコンを用いて履歴書を作成した方がきれいに見え、またすっきりとした印象をもたれるという考え方もありますが、直筆でと指定された場合であっても、字の上手さに自信がなくても一生懸命書いた印象は伝わるので、丁寧に記入し履歴書を作るようにしましょう。

また、転職組の人は、就職活動において取った資格や前職での資格免許などを書くと経歴を示すよいアピールになるでしょう。

職歴の項目でも、自身の経験や実績をアピールできる質問をうまく引き出せるような書き方ができると大変有利です。

提出前にしっかり見直して、内容の確認や誤字脱字など、チェックしておきたいものです。