治験コーディネーターに資格は必要?

看護師など医療系資格の保持者が有利

治験コーディネーター(CRC)になるために特別な資格は必要ありません。

ですが、業務のなかで医学や薬学、および医療機関のシステムに関する知識が必要とされるため、看護師、薬剤師、臨床検査技師など医療系資格を保持している方が歓迎される傾向にあります。

CRCには病院に直接雇用される院内CRCと、治験施設支援機関(SMO)に所属して医療機関へ派遣されるパターンの2つがあります。

SMOに所属するほうが一般的ですが、実際のSMOの求人動向では、医療系資格の保持が条件としてあげられていることも少なくありません。

最も多いのは看護師からCRCになるケースで、現在活躍しているCRCの半数が看護師資格を保有しているとされています。

CRCは治験に参加する患者さんと実際に関わり、治験参加への同意取得のサポート、治験スケジュールの調整や検査・診察への同席など、細やかにサポートします。

看護師は医療の知識に加え、患者さんとのコミュニケーション能力にも優れていると考えられることから、CRCに最適とされています。

治験コーディネーターの認定資格

CRCには公的な資格はありませんが、関連学会や業界団体が実施している資格がいくつかあります。

CRCとして働くうえで必須のものではありませんが、取得すると昇給や昇進、転職の際に有利となるケースもあるようです。

もっとも取得者が多いのは、日本SMO協会が実施する「日本SMO協会公認CRC」で、CRC業務に必要な資質向上を目的とし2005年にスタートした資格です。

合格者数は年々増加しており、2009年の累計数は1,762名、公認CRC者は1,299名に上ります。

受験資格は、導入教育研修の終了者で2年以上の実務経験者、要項細則に定める所定の継続教育の基準適合者です。

認定証は5年で更新となり、その後は更新試験に合格すること、または研修会への参加が必要となります。

このほかにも、CRC認定資格のなかでもっとも難関とされる「日本臨床薬理学会認定CRC」や、中小企業の臨床開発支援事業者団体SMONA(スモナ)による「SMONA公認CRC」などがあります。