コンサートスタッフの現状と将来性

ライブエンターテインメントの高まるニーズ

インターネットを利用した音楽配信サービスをはじめとするデジタルコンテンツの人気が急増する昨今、ライブやコンサートの人気は下がる傾向にあると思われる方も多いでしょう。

しかし実は、オーディオCDやレコードの売上げが低迷する中にありながらも、2001年以降、ライブ公演数、ライブ入場者数は右肩上がりに増えているのです。

この事実を受け、ある大学の研究会では、「デジタル技術によって音楽やエンターテインメント情報が簡単に入手できるようになるほど、人は本物を見たくなる」と結論づけています。

このことから、今後ますますデジタルコンテンツが進化していく中、ライブエンターテインメントも比例するように高まっていくといえるでしょう。

コンサートスタッフはライブやコンサートの質を高め、円満に運営するために欠かせない存在です。

そのニーズは今後も減ることはなく、増えていく傾向にあることが予想されます。

一生続けられる仕事ではないという問題も

コンサートスタッフは比較的体力を使う仕事が多いため、一生続けられる職種だとはいえません。

出演アーテイストやディレクターから見ても、若くてフットワークが軽い人の方が使いやすいという現状があります。

とはいえ、「長く続けられる職種ではない」と敬遠する必要はありません。

たとえば音響、照明、映像のそれぞれを専門に担当するエンジニアの場合は、いわゆる「手に職」をもつ技術職です。

年齢とともに大規模なコンサート会場での仕事はしにくくなったとしても、舞台技術を必要とするシーンは劇場、結婚式場、会議場など、多数存在しています。

会場の規模が小さくなるほど、幅広い知識と経験を持つベテランエンジニアの活躍が期待されるため、職場を移して働き続けることは可能だといえるでしょう。

また、コンサートスタッフの経験を足がかりに、音響プランナーやステージディレクターなど、上位の職種へキャリアアップしていく道もあります。